2019年度秋季囲碁合宿が10月18日から2泊3日の日程で、囲碁将棋の宿として知られている秩父市・越後屋旅館で開催された。越後屋旅館は昨年秋に続いて3度目の開催。(越後屋旅館ホームページ)
日本棋院光永淳造六段を講師にお招きし、総勢27名の参加となった。
JR町田駅前のヨドバシカメラ前で車に便乗し、圏央道から関越道花園インター経由で、秩父盆地に入ると前方にセメントの原料となる石灰岩の採掘で山肌が削り取られている武甲山が見えてくる。途中蕎麦屋で昼食のあと旅館に1時頃到着。
開会式に続いて、Aクラス9名(9段~6.5段)、Bクラス9名(6.5段~5段)、Cクラス8名(4.5段~6級)に分かれ、各クラス総当たりリーグ戦と、クラス順位と同じ別クラスとの交流戦を2局、光永六段は全員と指導碁をして頂く。
2日目、午前9時から光永六段による指導碁棋譜解説があり、10時からハイキングの予定だったがあいにくの雨天で中止となった。
日程に余裕がでたこともあり、滞りなく2日目夜まで各自指導碁も含めて11局を済ませた後、交流戦で自由対局となった。3日目9時から表彰式と会計報告、記念写真撮影をして解散となった。
料理もおいしく漬物が一味違い、天然温泉も気持ちよく、碁盤・碁石もよく手入れされていて細かな心配りで気持ちよく過ごすことが出来た。囲碁の成績だけが悲惨な結果に終わったが、また次回も来たいと思う。
光永六段は最初の数手を示すと全員の棋譜を暗記している
越後屋旅館
江戸時代に作られたという越後屋旅館の階段。明治8年に当館初代が歌人の屋敷を買い取り宿を始めた。昭和19年の大火のときにはこの階段を持ち出したとのこと。(歪んで見えるのはカメラのレンズによるもの)
天然温泉の壁に詰碁。長く考えて湯あたり注意。(越後屋サイトより)
光永六段の指導碁
幹事の鈴木さん。11戦全勝で6段に昇段
最終日、見送りに来た女将さんと記念写真。
江戸時代からの羊羹を伝える太田甘池堂は越後屋旅館の道路をはさんで正面
今回も買ったみやげのひと口サイズ羊羹・よく練られた舌ざわり。古来家伝の秘法で作られ、古代秩父煉羊羹という。(去年の写真)
旅館で前日注文して翌朝手渡された漬物。秩父地方特産のしゃくし菜を使った、元祖しゃくしな漬(石川漬物)。シャキシャキした食感で熟成された甘酸っぱさが唾液の分泌を促す、のような味。