第44期名人戦第1局大盤解説会・椿山荘

第44期名人戦第1局大盤解説会・椿山荘

2019/08/28

ホテル椿山荘東京

プロ入り最速の4年11ヶ月で名人挑戦者になった芝野虎丸八段(19)が、円熟の張栩名人(39)に挑む第44期名人戦。史上初の10代の名人誕生なるか。注目の七番勝負第1局が8月27日と28日に東京のホテル椿山荘東京で行われた。

芝野虎丸八段は1999年11月9日生まれ。44期名人戦第6局が10月17日と18日、最終局が11月12日と13日に予定されており、第6局までに4勝すれば10代での名人誕生となる。     

将来を期待される芝野八段の名人を見てみたいが、現在の井山棋聖が19歳の時にタイトル挑戦を跳ね返されたように張名人にも頑張ってもらいたい。

対局場と同じ椿山荘で開催された第44期名人戦第1局2日目の大盤解説会に出席した。 行く前にネットで見るとAIの予想がだいぶ挑戦者有利となっていたが、何がおこるか解らない。

今回で4度目の椿山荘での解説会の開始は14時から。会場までの絨毯が敷かれたホテルの廊下を歩いていると、すれ違ったホテルの美人スタッフから「囲碁の解説会はこの先の本館1階でございます」と声をかけられた。この日は雨が降っていたにもかかわらず13時20分にはすでに解説会場受付には列が出来ていた。

14時5分前に解説の趙治勲名誉名人と聞き手の金子真季二段が登場。趙治勲名誉名人の解説ぶりも期待していた楽しみの一つ。趙名誉名人の解説はユーモアに溢れているが細かな心遣いも感じられ楽しいが、いささか脱線すぎるきらいがある。金子二段はNHK杯での読み上げの時とは違って笑顔でより一層美人に見える。

別室の棋士の待機室から何人かが大盤解説会場に登場。


大盤解説会場では上野愛咲美女流棋聖(17)と今年プロ入りした福岡航太朗初段(13)のダブル解説が続いている。 メーン解説のはずの趙治勲名誉名人が2人にバトンタッチして、かれこれ30分以上。「きょうの午前中まで白(挑戦者)がよかったと思ってたんですが、午後に白にミスが出たようで、いまは黒(名人)がいいと思います」。堂々の解説に上野女流棋聖が「おー、解説すごい!」と驚嘆。いつの間にか聞き手・上野女流棋聖、解説・福岡初段の役回りとなっている。(朝日デジタルより)


趙名誉名人が景品の色紙を披露

金子二段は囲碁のNHK杯では読み上げ。

 

大竹英雄名誉碁聖。「趙名誉名人の解説を楽しんでもらいたい」

一力遼八段の解説はいつも、ヨミが深いながら明快

星合志保二段が棋士控室での検討の様子を紹介

山下敬吾九段。右側の観客席にいた趙名誉名人は後で「全然見えなかった」

上野女流棋聖

福岡航太朗初段。洪道場出身

福岡初段が形勢判断の仕方を紹介しながら解説。帰りの同じバスで他の人が色々質問していたが、はきはきとした印象に好感が持てた。テレビ棋戦の対局者としてはもちろん、解説でも出てもらいたい。

趙名誉名人が総評。「芝野虎丸八段の今後を期待したい」

いつも買う記念の扇子

私のpc「ネット囲碁学園」で棋譜分析。黒117手目(G-8)のキリに対して、AIの白の候補手はG-10のソイであったが、J-8に繋いだため白石(G-9)がシチョウに抱えられた。ここから白の勝率がドンドン悪くなる。解説会でも趙名誉名人が「ここに沿っていれば芝野挑戦者が勝っていた。」

最終図:盤面黒13目勝ち(黒6目半コミだし)


 
 
 
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