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美術館訪問記−644 モンセラット修道院、Montserrat

(* 長野一隆氏メールより。写真画像クリックで原寸表示されます。)

添付1:モンセラット遠景 写真:Creative Commons

添付2:サン・ジュアン展望台から見たモンセラット

添付3:サン・ジュアン展望台から見たモンセラット山

添付4:モンセラット修道院

添付5:モンセラット修道院付属の聖堂入り口

添付6:モンセラット聖堂内部

添付7:ラ・モレネータ彫像

添付8:モンセラット修道院少年合唱団

バルセロナの最後にバルセロナから地下鉄で行けるモンセラットを2回に分けて 書きましょう。モンセラットとは「のこぎり山」という意味で、 遠くからも見ることができる山肌の形状に由来しています。 

地下鉄と言っても、バルセロナ市内を抜けると地上を走り、1時間ほどかかります。 地下鉄駅では日本語で「スリはあなたの不注意をいつも狙っています。 自分の持ち物に気をつけて下さい」と放送していました。

余程日本人が狙われているようです。尤もこれは2010年の事で、 今では中国語に替わっているかもしれませんが。

いや、多額の現金を持ち歩く癖のあるのは日本人だけのようなので、 やはり日本語のままかもしれません。

モンセラット山は標高1235m。降りた駅からロープウエイで上ります。

修道院のある標高792m地点で登山電車(フニクラ)に乗り換え、 標高976mにあるサン・ジュアン展望台へ。眼下には素晴らしいパノラマが広がり、 モンセラットと周りの眺望は素晴しい。

景色を堪能した後、再び登山電車に乗り、「モンセラット修道院」へ。

1025年に創設されたという、この修道院はスペインを代表するキリスト教の 聖地(巡礼地)であり、ガウディが足繁く通ったパワースポットとしても有名です。

熱心なキリスト教徒だったガウディは、何度も通ううちにモンセラットの形状が 彼の建築のモチーフのヒントになって行ったのかも知れません

不思議な形で飛び出す岩々に囲まれたこの地は、確かにどこかガウディの曲線美と 自然美の建築を彷彿とさせます。大都会バルセロナ近郊でありながら、 こういった自然の驚異を感じられるのもガウディの好みに合っていた事でしょう。

ただこの修道院は1811年、ナポレオンがスペイン侵攻時に破壊されており、 19世紀から20世紀にかけて再建されています。 現在も約80人の修道士がいるのだとか。

観光客がまず目指すのは修道院付属の聖堂です。なぜなら聖堂右側通路奥の 礼拝堂の中央祭壇に「ラ・モレネータ(黒い女の子)」の愛称で親しまれている 黒いマリア像が祀られているからです。

バルセロナ大聖堂に祀られている黒いマリア像と同じ愛称です。

12世紀末に発見されたというこの像が参列者の信仰の対象で、 それを見るために右側通路は教会内部とは仕切られ、長蛇の列ができていました。

参列者のもう一つの目的は、14世紀から続くヨーロッパ最古のエスコラニアと 呼ばれる少年合唱団。毎日、定時にその美しい歌声を聞かせてくれるのです。

私が行った6月には、まず牧師が何ヶ国語で歓迎の辞を述べ、 その後スペイン語で説教らしきものを行い、1時チョット過ぎ、 天使の歌声の少年合唱団が入って来て歌い始めました。

少年たちの調和のとれた澄んだ歌声は、自ずと心を澄ませてくれるのでした。