囲碁に打ち込む


秋田県大仙市と囲碁サミット

2009/11/18

以前に故郷の秋田県大仙市で梅沢由香里女流棋聖と向井芳織初段が芋掘りをした記事を紹介したが、今回はその続編。 (=>以前の紹介記事はこちら)

先日関東地区在住の郷土会「東京協和会」総会に出席し、栗林大仙市市長とお話しする機会があった。 私が40年以上前に秋田を離れたころ、故郷は秋田県協和町であったが、先の平成の大合併で協和町は大仙市の一部になった。栗林市長は今回の郷土会は25周年ということで来賓としての出席。

2次会の席でお酒を注ぎながら囲碁の話題となった。栗林市長は同年代で囲碁は5段の腕前という。秋田県の囲碁会に関する話題から、昨年発足した「囲碁サミット」の話になり栗林市長は囲碁サミットの副会長で、大仙市は、日本棋院と契約しプロ棋士を招き囲碁指導をお願いしており、特に子供に囲碁に親しんでもらうことに主眼をおいているとのこと。子供が囲碁に興味をもつと、おばあちゃん、おじいちゃんもまきこみ、囲碁を通して礼儀もよくなるという。女子で院生手前のレベルの子供もいるらしい。選挙前以外では参加者の席にはこない来賓も多いが気さくな方である。


栗林次美大仙市市長(前列中央)を囲んで。

大仙市の記事より
小学校の放課後に1時間程度、囲碁教室を開催しています。平成20年度現在、大仙市内26小学校のうち23校で実施しており、参加している児童の数は188名となっています。指導者は、教職員OBなどからなる「大仙市子ども囲碁普及指導者会」を組織し、その会員が学校へ赴くという形をとって指導しています。 現在会員は52名です。
囲碁のプロ棋士の団体であります、財団法人日本棋院との間で協定書を結び、年3回程度、プロ棋士の派遣、指導用教材の提供、囲碁用品割引購入など、協力して共に囲碁普及活動を行っています。

大仙市生涯学習課のサイト(女流プロ棋士による指導の様子が載っている。)

囲碁サミットについて

目的 : 囲碁文化の振興に取り組んでいる全国の自治体が一同に会し、囲碁文化の普及発展に向けて意見交換する。

昨年10月11日に神奈川県平塚市で「第一回囲碁サミット」が開かれ8都市からの参加、今年は10都市が参加して7月18日に広島県尾道市で第二回が開かれた。来年は島根県大田市の開催が決まっている。
囲碁サミット2009宣言文

サミット参加都市(計10都市、尾道市のサイトより)

  • 秋田県大仙市 : 日本棋院と協定を交わすなど子どもに対する囲碁普及を積極的に展開しています。
  • 長野県大町市 : アルプス囲碁村は全国に例を見ない独創的な囲碁によるまちづくりに取り組んでいます。
  • 神奈川県平塚市: 商店街で繰り広げられる湘南ひらつか囲碁まつり1000面打ちは壮観です。
  • 埼玉県北本市 : 北本ジュニア囲碁まつりは、県内外からの参加者で賑わいます。市長はNPO埼玉県少年少女囲碁協会の代表です。
  • 山梨県北杜市 : 全国初、貴重なコレクションを多数所蔵する北杜市囲碁美術館は平成18年に開館されています。
  • 京都府綾部市 : 囲碁同好市長会の立場からご参加いただきます。
  • 島根県大田市 : 棋聖本因坊道策生誕の地。本因坊道策記念囲碁大会など囲碁振興事業に取り組んでいます。
  • 島根県益田市 :「囲碁を世界に」岩本薫和生誕の地。益田の囲碁は趣味の域から脱皮させ、文化教育の一環として普及活動を広めています。
  • 宮崎県日向市 : はまぐり碁石の産地で世界的に有名。「日向はまぐり碁石まつり」は本場の碁石・碁盤を使用しての大会です。
  • 広島県尾道市 : 本因坊秀策生誕の地。昨年9月に本因坊秀策囲碁記念館が開館。囲碁を市技に制定しています

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