戻る

ダイヤモンド富士撮影旅行2016

2016/02/20,21

東京秋工会写真同好会の会員7名が参加し、2016年2月20日(土)から1泊2日の日程で、山梨県山中湖のダイヤモンド富士撮影会を行った。

2016年2月1日(月)から2月22日(月)まで「ダイヤモンド富士ウィークス」と称して、山中湖観光協会がポスターなどでPRしている。

この撮影会は、昨年12月8日に神田で開催された2016年活動予定で決められたが、特に富士山の写真は天候に左右されることが多く、こちらのスケジュール通りにはならない。以前1泊2日の撮影旅行でも天候に恵まれずほとんど富士山を拝めずに帰ったことがあった。

今回も1週間前からの天気予報では、前日の2月19日まで晴れ、撮影会初日の20日は雨、2日目の21日は晴れの予報。

20日にJR中央線国立駅前に10時集合、中央高速に向かったころから雨つぶが落ち始め、河口湖に着いた頃には雨が強くなっていた。

2016/02/20 河口湖美術館・御坂峠 天下茶屋・富士山レーダードーム館(富士吉田市)

河口湖美術館で開催されている富士山写真展を見学。

【最高賞 金賞】 「天の川と富士山」田村梨貴
(河口湖美術館HPより)

美術館ロビーでケーキとコーヒーでくつろぐ。外はうらめしい雨。

国道137号線を笛吹市方面に北上し、新御坂トンネル手前で右折し旧道を登り、富士山の絶景ポイントとして有名な御坂峠の「天下茶屋」に向かう。
富士山の絶景が見られることから徳富蘇峰が「天下茶屋」と新聞に紹介したという茶屋には、雨のためか客は我々7人と、赤ん坊を連れた若い夫婦だけ。
主の勧めで「きのこほうとう鍋」を注文。これまでほうとうにはそれほど食指は動かなかったが、ここのほうとう鍋は絶品。たっぷりのなめこと、自家製のみそ汁に煮込まれたかぼちゃなどの野菜が、ほどよい柔らかさのほうとうと良く合う。

昭和13年9月から太宰がこの茶屋に3カ月間滞在した間の出来事を書いた、短編小説「富獄百景」に因んで、茶屋の2階は「太宰治文学記念室」として保存されている。

「はきだめの花 かぼちゃの花 わすれられぬなり わがつつましき新郎の心を」

太宰治の写真

「サザエさん一家」もほうとう鍋を囲んでいる。

富士吉田市の「富士山レーダードーム館」を訪問

午後3時半頃、激しい雨の中階段を登って入館すると3時40分から映画が上映されると係員の女性。
映画館と同じ立派な座席のシアターで、NHKの「プロジェクトX」の第1回目に放映されたドキュメント「世界最大のレーダー建設〜富士山9,000人のドラマ」(49分)を見た。
1963年(昭和38年)6月に着工し、1964年(昭和39年)9月に完成した富士山レーダーの建設に携わった多くの技術者のドラマを見て感動。
建設の責任者であった気象庁職員が、後の作家新田次郎だったことから新田次郎コーナーもある。

アルミ合金のドームはヘリコプター搭載可能重量の450kgを100kg近くオーバーしていた。

1999年気象衛星などの発達により富士山レーダーは35年間の役目を終えた。ここではレーダーの実物が展示されている。

山中湖畔荘 ホテル清渓 - 日本青年館 -に午後5時過ぎに到着。入浴後食事。食堂では中国人の若いグルーブがにぎやか。部屋に集まり、写真暦50年で特に富士山写真に詳しい市川さんの助言により明日の予定を練った。最近三平さんもかなり勉強している。

2016/02/21 山中湖パノラマ台・朝霧高原・精進湖・御坂峠天下茶屋・河口湖大石公園・山中湖

雨天の翌日、天気予報の「快晴」に期待し午前5時起床。かすかに明るくなった空を見上げると曇りで星が見えない。
今日もダメかと思いながらも6時前、2手に分かれ「山中湖パノラマ台」と「山中湖交流広場きらら」で紅富士を撮ろうと出発。
加藤さん、三平さんと赤川の3人がパノラマ台に到着するとすでに十台程の車が来ていた。三脚を立てカメラをセットし、太陽が昇るのを待ったが、東側の雲が晴れず断念し、急きょ朝霧高原に向かったが、朝霧高原のダイヤモンド富士には間に合わなかった。先に到着した4人は撮れたらしい。

7時半を過ぎるころ真っ青な空になった。写真は午前中が勝負と三平さん。ホテルの朝飯はキャンセルし、本栖湖、精進湖、西湖の富士山ビューポイントを廻った。

冬の澄み切った青空に、強い風で刻々と姿を変える白い雲をなびかせ、富士山の見事な姿があった。

山中湖パノラマ台。東側に雲がかかって朝焼けが出なかった。(2016/02/21 6:55)

東富士五湖道路山中湖ICを通り朝霧高原へ向かう

精進湖(2016/02/21 8:19)

昨日雨で見えなかった御坂峠の富士山を撮ろうと再度天下茶屋に向かった。
前日とはうってかわって、講師を伴った写真撮影グループの観光バスや自家用車などが留まっており、標高1,300メートルの茶屋前から多くのカメラマンが河口湖と左上方に見える富士山の眺望にシャッターを切っていた。私自身も写真でしか見たことがなかった絶景に3度目で出会い、感動しシャッターを押した。

御坂峠天下茶屋前より富士山と河口湖

天下茶屋前で集合写真

天下茶屋をバックに

太宰治の短編小説「富嶽百景」にでてくる一節を刻んだ文学碑。茶屋から道路向かいの階段を登ったところにある。

天下茶屋2階(1)

天下茶屋2階(2)

河口湖大石公園より

2月21日山中湖でのダイヤモンド富士が見れる予定時刻は午後4時35分頃だが、2時頃から場所取りをしないと撮れないということできららの駐車場に向かった。

この日花火大会がありロープが張られていたので、少し離れた湖岸の砂浜に車を停め、加藤さん、三平さん、赤川は、撮影ポイントまで歩いた。

既に大勢のカメラマンがいた。三脚をセットし太陽が富士山の真上に沈む瞬間を待った。

山中湖(2016/02/21 15:57 f/20 1/2500秒 ISO-200 露出補正-2 22mm 絞り優先 WB自動)

山中湖岸(2016/02/22 16:14 iphone6Sで撮影)

ダイヤモンド富士(2016/02/21 16:37 f/22 1/1000秒 ISO-200 露出補正-1.3 14mm 絞り優先 WB自動)

ダイヤモンド富士(2016/02/21 16:41 f/22 1/800秒 ISO-200 露出補正-1.3 22mm 絞り優先 WB自動)

ダイヤモンド富士(2016/02/21 16:43 f/22 1/640秒 ISO-200 露出補正-1.3 29mm 絞り優先 WB自動)

(2016/02/21 16:45)



戻る