2004年の函館から小樽の旅行に味をしめて2005年は道東に旅行した。 層雲峡、知床、阿寒湖は33年前に新婚旅行でまわったコース。 当時はバスと汽車の旅で、どこにいってもカニ族といわれた若者がリュックを背負って旅していた。 新婚旅行の知床では岩尾別温泉のホテル「地の果て」に泊まったが今回はウトロの高台にある「知床プリンスホテル」。 知床は2005年7月に世界遺産に指定されたばかりで先週までは大変な渋滞だったときいた。
富良野でファーム富田によった。ラベンダーシーズンは7月だが、8月末でも初秋の花が咲いて大変 綺麗だった。駐車場はもとよりファームの入場料も必要ない。さすがに北海道のひとはふとっぱらと感心したり...。
富良野から旭川経由層雲峡までのドライブは雄大な景色の中の北海道道路を走っていると実感でき、窓をあけて 北の空気をいっぱいに吸って気持ちがよい。いたるところによく手入れをされた花畑が見られる。
層雲峡のホテル近くのロープウェイ乗り場から標高1984m黒岳の5合目1300mまで行った。 大変によい眺めで野生のリスもみかけた。
層雲峡観光の定番「流星の滝」と「銀河の滝」もみた。写真は後者。
駐車場で「キタキツネ牧場」のおじさんが行く先をきいて、パンフレットととりたて牛乳の無料券をくれた。
パンフレットどおり立ち寄ってみると全く期待はずれの牧場で、炎天下、狐が数匹杭に繋がれているだけ。
写真をとるにもお金がいる。何とかみやげ品を買わせようとおばさんが後をついてまわるが買いたいものはない。
それでもいつとれたか分からない無料の牛乳を飲んだので義理でキツネの彫り物を買った。
もう買わないと分かるといなくなり、帰りに顔をあわせても何もいわない。
実は本当の「北キツネ牧場」は30分ほど先にあった。
オシンコシンの滝は、知床八景の一つで日本の滝100選に選ばれた、落差80Mの滝。 途中二筋に分けれて落ちるため、「双美の滝」とも呼ばれている。オシンコシンとは「エゾマツの群生するところ」 という意味。
この滝は、斜里とウトロを結ぶ国道334号沿いにあり、駐車場・売店が完備している。国道のすぐそばにあり 意外であった。
知床自然センターから、アイヌ語で「フレベの滝」と呼ばれ、「乙女の涙」ともいわれる滝まで歩く。
滝の近くに自然に生息している鹿の子供、近くに母親らしい鹿もいた。来る途中でも立派な角の牡鹿が 直ぐ近くにいた。後できいたところによると知床は鹿が繁殖し過ぎているらしい。
知床プリンスホテルの朝。ホテル前で写真を撮ろうとしていたらホテルの人が写真ポイントを 案内してくれた。それにしてはバックの金網が今ひとつ。天気もよくスガスガしい気持ちでシャッター を押してもらった。
知床五湖は33年前の新婚旅行でも回った。今回は先もあるので最初の湖だけで戻った。
知床峠より羅臼岳を背景にして記念写真。
今日の予定は知床横断道路(334号線)で知床峠をとおり羅臼 経由 阿寒湖まで。歌「知床旅情」に出てくる 羅臼という地名は北海道の果てという響きがある。知床峠から険しい道路を下ってゆくと、青空から 突然雲の中にはいり、天候が激変している。オホーツクからの風が冷たい。羅臼の道の駅でタラバガニの試食を したが、なんとなく買わなかった。 羅臼から国後国道(335号線)経由で霧のなか根室海峡を左に、中標津空港近くを通り、摩周湖に向かった。 霧もはれ海岸景色から山間コースに変り、夏の北海道のさわやかなドライブを味わった。 旅館での食事が朝晩続き満腹状態が慢性化していて、途中のクレープ店で北海道牛乳のクリームいりを ランチとした。
摩周湖の展望台より湖を望む。33年前の新婚旅行でもこの場所にたった。その日も晴天でブルーイメージの湖がよく見えた。
阿寒湖で泊まったホテルからの景色。到着してから直ぐに阿寒湖の遊覧船に乗った。湖にある「チュウルイ島」 に上陸しマリモを観た。
遊覧船から雌阿寒岳と雄阿寒岳がみえた。
湖畔の店でふくろうの彫り物を買った。 昔は熊の彫り物が人気があったが今はふくろうらしい。
阿寒湖からすぐのオンネトーに立ち寄った。アイヌ語で「年老いた沼」の意味という。 周囲の原生林を湖面に映し、静かで落ち着いた風情を感じる。
オンネトーに来た観光バスのガイドさんに写真を撮ってもらった。
ここの駐車場で4日間ともに旅をしたカローラに感謝の意味をこめて記念写真を撮った。 初日にレンタカー会社で借りたときの走行距離600kmの新車。非常によく走ったいい車との印象を持ち これまでのカローラのイメージが変った。
今回の旅行の最終日は阿寒湖から新千歳空港までの長距離である。2005年には道東自動車道が開通し てなかった。およそ300kmの一般道路走行が多くとくに国道274号線の標高1023m日勝峠は運転に力が入った。 路幅が広いが、急なカーブや急勾配が多く、道東と道央を結ぶ幹線だけに交通量も大変多い。 ドライブ好きにとっては運転し甲斐のあるルートであった。冬場は大変な難所と聞く。日勝とは日高と十勝を結ぶということからの名前。
旅行会社の人から阿寒湖から新千歳空港までの所要時間を十分な余裕を持つよう言われていたが幸運な ことに天候もよく渋滞も少なく予定時間より早く着く事が出来た。 昨年同様空港で「北海貝尽くし」という寿司を食べた。 ラウンジでコーヒーを飲み、飛行機を眺めながらここちよい旅の疲れを感じた。