佐藤哲男博士のメディカルトーク

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<特別記事>「紅麹コレステヘルプ」をめぐる問題点(3)

これまで「紅麹コレステヘルプ」について3回掲載しましたが、原因物質が特定されましたので報告します。 9月19日の朝日新聞朝刊に下記の記事が掲載されました。これで紅麹事故は一件落着となりました。厚生労働省は9月18日、製品に混入した青カビ由来の「プベルル酸」が腎障害を引き起こしたとする調査結果を公表しました。他に検出された2種類の物質は腎障害には関係がなく、今回の健康被害はプベルル酸が原因と推定されると結論づけました。國立医薬品食品衛生研究所でプベルル酸を実験動物のラットに投与した結果によると、腎臓の尿細管の壊死(えし)が引き起こされることが確認しました。また、日本腎臓学会によると、紅麹サプリを食した多くの患者で腎臓の尿細管がダメージを受けることで起こる症状が見られました。

以上が新聞報道ですが、私見としては今回の結論は暫定的で、プベルル酸が今回の腎毒性を引き起こした本体であるかどうか疑問です。確かにプベルル酸は腎毒性を持っていますが、他により強力な腎毒性物質が関与していることが否定できません。それを解決するにはあと1−2年はかかると思います。


2024年10月1日

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