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アミガサユリ(薬師池公園・萬葉草花苑)

2018/03/27

薬師池公園の萬葉草花苑は、万葉集に詠まれる70種類の草花が植えられている。ひと月ほど前、他の草花に先駆けてアミガサユリが芽を伸ばしていた。どのような花が咲くのかなと思った。

桜があちこちで満開になったこの日、萬葉草花苑で忘れかけていたアミガサユリが咲いていたのに出会い名前の由来に納得。ユリ科の植物で、地下に鱗茎を形成し毒を持っており薬用とされる。鱗茎とは玉ねぎのように地下茎に葉が重なり合ったもの。

この植物の鱗茎は、母貝が子貝を抱いているように見えるため別名バイモ(貝母)ユリともいい、万葉集には「母」として出てくる。

時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ

 丈部真麻呂(巻20-4323) 大意:季節ごとに花は咲くのに、どうして「母」という花は咲かないのだろうか。 (防人が母を偲び詠んだとされる。)

急に暖かくなったこの頃一斉に草木が芽を伸ばし花を咲かしてきた。

2月23日のアミガサユリ

アミガサユリ


鶴見川のしだれ桜

薬師池公園の蓮田

キブシ





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