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鶴見川のカワセミ

2017/04/13

ようやく桜の満開時期を過ぎ、待っていたかのように一斉に植物が芽吹き始めた。あっと言うまに遠くの山林は新芽の淡い緑に染まり、庭の草花や空き地の野草も蕾を膨らませている。春風に誘われて鶴見川の土手を上流へさかのぼった。

薬師池は2015年11月にかいぼりをし、さらに昨年の夏には水質悪化で水を抜いたため小魚やエビの生態系が壊れたようで、カワセミの姿を見かけることが少なくなった。水質が安定するまで時間を要するものと思われる。一方鶴見川が綺麗になり、よくカワセミを見かけるようになった。この日水流が緩やかな淵の対岸に、いつものように三脚に大砲のような超望遠レンズにを立ている数人の人がいた。対岸の土手にカワセミの巣があるらしい。近くでこちらもカメラを構えたが、ポイントは木立の陰になっておりシャッタースピードを早く設定できない。この日狙っていたのはカワセミの飛び込む姿。普通カワセミが飛び込んだ瞬間シャッターを押しても、人の動きとカメラの機械的・電気的な遅れのためほとんどカメラのフレームの外に出てしまう。

この春新調したオリンパスカメラには、プロキャプチャーモードという設定があり、シャッターを半押しした時からカメラの内部ストレージに映像を溜め込み、全押しした時に内部ストレージの映像を設定したコマ分 SDカードに書き込む。これによりプロのような映像が撮れると言う。実際試して見るとこれまで見たこともない鳥の飛んでいる姿を捉えられる。

しばらく待っていると、水面に出ている石にメスのカワセミが停まった。その後は2度ほど目の前をカワセミが通り過ぎた。昼も近くなり帰ろうと思ったが先ほどカワセミが飛んで行った上流方向を見てみようと思い10メートルほどさかのぼったところにカワセミが川面に突き出した枯れ枝に停まって羽繕いをしていた。


ツバメも巣作りに勤しむ

対岸の山吹

モモの花・帰り道



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