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生田緑地ばら苑 2014年春季 No.2

2014/05/23

「サリー ホームズ」2012年殿堂入り イギリス:ホームズ 1976年

3日前の5月20日神田にいく用事のついでに立ち寄り、1時間ほど急ぎで写真を撮ったが、半分も撮れなく、目当てのばらも見つけられなかったので再訪問。向ヶ丘遊園駅までは電車で15分ほど。 5月20日の日記
この日の使用レンズは、オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8単焦点 と M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

この日最も撮りたかったのは「サリーホームズ」。写真のためにばら園を訪れ始めた4年程前「ばらの殿堂」について情報を集め、本サイトのトップページから掲載した。ときおり見知らぬ人からメールを頂く。世界ばらの殿堂

ロンドンに本拠地を置き世界各地で3年毎に開かれる「世界ばら会議」で選ばれるばらを「ばらの殿堂」に収める。2012年 南アフリカ ヨハネスブルグ大会で、どのバラが指定されるか興味を持っていたところ「サリーホームズ」が選ばれた。 イギリスのばら育種家Robert A. Holmesが1976年に妻の名で作出したもの。作出されてから36年を経て登録されたことになる。 選ばれる基準として「世界中のどの環境でも育てやすく、人類普遍の美意識から選ばれる」とされる。

魅力的なアプリコット色のつぼみが全体のアクセントとなり、波打つ一重咲きの花びらが薫風に漂う感じが実によい。

〇 NHK「趣味園芸」のテキスト2013年3月号に次のような記事が載っていた。

 昨年10月に開催された第16回世界バラ会議の南アフリカ・ヨハネスブルク大会で、一重咲きの品種で初めて殿堂入りした‘サリー・ホームズ’。これまで日本ではあまりポピュラーな品種ではなかったため、殿堂入りに驚いた人や、初めて名前を聞いた人も少なくなかったようだ。バラ栽培家の前野義博(まえの・よしひろ)さんは1990年代に初めてサリー・ホームズと出会った時には、「これはバラ好きの方が好む品種じゃないな」と思ったそう。しかしサリー・ホームズの持つ魅力に、その考えはすぐに覆された。 .....
実際にサリーを育ててみると、しなやかな長い枝先に大輪の花がたっぷり咲くさまは、まるでくす玉のよう。野バラの楚々とした風情とは、まったく違うものでした。半つる状に伸びる枝をアーチやパーゴラ、壁面に誘引すれば、その場を花のくす玉が彩ってくれます。花と花が重なり合って、豪華絢爛(けんらん)な景観が繰り広げられるのです。
さらにサリーはすこぶる強健で、黒星病などで少しぐらい葉を落としても樹勢が衰えることなく、ぐんぐん枝を伸ばして大きく育ちます。
また、新品種としては比較的ひっそりとデビューしたにもかかわらず、しだいに評価が高まって、注目されるようになりました。数年後には世界各地の権威あるコンクールで次々と金賞に輝き、1993年のグラスゴー国際コンクールで芳香賞まで得たことは、特筆に値します。こうした経歴と評価が、今回の殿堂入りにつながったのでしょう。これを機にサリーが、日本のあちこちの庭をくす玉で彩ってくれることを、私は期待してやみません。
【‘サリー・ホームズ’ 栽培のヒント】
● 庭植え向きで、初心者でも育てられる。
● 水はけと風通しのよい日なたで育てる。
● 成長が早く、よく花枝が伸びて大きく育つ。
● 黒星病が多少出るが、回復が早い。
● 花がらは随時摘み取る。株を大きくしたいときは、花首で切る。
● 積雪のない寒冷地では、一般的なつるバラと同じく冬に枝枯れしやすいため、本品種らしい背の高い株を望みにくい。

「ハロゲート ローズ」ニユージーランド:マグレディ 2008年 

「フラミンゴ」ドイツ:コルデス 1979年

「グラハム トーマス」イギリス:オースチン 1983年

「グランデ アモーレ」ドイツ:コルデス 2004年

「サンダンス」アメリカ:J&P 2004年

「タンジェリーナ」イギリス:ディクソン 2004年

「マリン ブルー」小川宏 1994年

「サマー メモリーズ」ドイツ:コルデス 2004年

「トワイス インナ ブルー ムーン」ドイツ:タンタウ 2003年

「伊豆の踊子」フランス:メイアン 2001年

「ロックン ロール」イギリス:カーラス 2011年

「プリンセス サヤコ」フランス:メイアン 1982年

「プリンセス ドゥ モナコ」フランス:メイアン 1982年 

「ヨハネ パウロ 2世」アメリカ:J&P 2008年

「ヨハネ パウロ 2世」アメリカ:J&P 2008年

「キャリオペ」イギリス:ハークネス 1998年

「スキャボロ フェア」イギリス:オースチン 2003年

「クイーン オブ スウェーデン」イギリス:オースチン 2004年

「サリー ホームズ」2012年殿堂入り イギリス:ホームズ 1976年

「アイスバーグ」1983年殿堂入り ドイツ:コルデス 1958年

「つる 聖火」鈴木省三 1985年

「レベッカ」ドイツ:タンタウ 1970年

「ボニカ'82」2003年殿堂入り フランス:メイアン 1985年

「ジャスト ジョイ」1972殿堂入り イギリス:カント オブ コルチェスタ 1985年

「パスカリ」1991年殿堂入り ベルギー:レンス 1963年

「ピエール ドゥ ロンサール」2006年殿堂入り フランス:メイアン 1987年 ルネサンス期を代表する詩人にちなんだ名。

「アラスカ」フランス:メイアン 1949年

ここからはマクロ撮影

「アプリコット ネクター」アメリカ:バーナー 1965年

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