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平林寺境内林の紅葉

2016/11/29

埼玉県新座市の平林寺は正式名称「金鳳山 平林禅寺」といい、臨済宗 妙心寺派の専門の道場をもつ関東の代表的な禅寺。永和元年(1375年)現在のさいたま市岩槻区に創建された。「知恵伊豆」と称され後に老中として、徳川家光・家綱に 使えた川越藩主・松平信綱の遺志をうけて、子の輝綱が菩提寺として寛文3年(1663年)野火止に移転。平林寺の住所は埼玉県新座市野火止3丁目1-1となっており、境内には「野火止塚」がある。

武蔵野の面影を残す13万坪の境内林は昭和43年(1968,年)国の天然記念物に指定されている。

50年以上写真を撮り続けている高校同級生の市川さんから、関東の近場で紅葉の写真を撮るにはここがお薦めと聞いていた。事前の調べではこの時期相当に混むらしい。名所で写真を撮るときお互いに観光客はなるべく写したくない。

いつもより早く起床し小田急線、南武線、武蔵野線と乗り継ぎ武蔵野線新座駅に9時15分ごろ到着、駅前のバス停で平林寺を通るバス時刻表を調べると9時台は10分の次は58分となっており、40分以上待った。

10時15分ごろ平林寺に到着。拝観料500円を支払い、平林寺の歴史など述べられているパンフレットをもらい境内に入った。気温が低く風があったが青空の下、昔から自然にあったと思われるアカマツ・コナラ・クヌギ林など、いわゆる武蔵野の雑木林と赤・黄・緑の鮮やかな紅葉が見事に調和しており、全体に樹が大きく様々な紅葉のバリエーションが楽しめる。明るい青空から射す光で葉が透けてより鮮やかに見える逆光の写真を撮っていると、葉の表面を照らす普通の光では物足りなくなる。一回りするのに1時間かかった。「京都の紅葉よりすごい」と女性の声。

寺に紅葉はよく似合う。

山門「凌霄閣」350年前のもの

野火止塚 石碑の裏には「金鳳山二十二世 放牛窟 白水敬山誌」と彫られている。

銀杏の大木の下



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