館山囲碁合宿2013春

2013/04/19

退職後もOBとして参加している会社囲碁部の合宿に参加した。毎年春と秋に千葉県館山の保養所で開催されている。心置きなく囲碁を楽しみたいと毎年40名近くの参加者があり、私も2009年には合宿幹事を努めた。

私の車で自宅を10時に出て、小田急線新百合ヶ駅で3人と10時半に待ち合わせた。4人で同乗すると囲碁の話以外にも昔の職場での思い出話に花が咲き、東名川崎ICで、名古屋方面にいくべきところ、ナビの案内通り東京方面に向かってしまった。私のナビは高速道路優先と設定しているため、首都高を通り羽田経由のアクアラインとガイドする。都心の渋滞を考慮しなければ正しいのだが、実際は30分程度の時間的な遠回りとなる。 用賀ICで降りUターンし再び東名に。横浜町田ICで降り、保土ケ谷バイパスを通り首都高湾岸線、東京湾アクアラインから館山道へ。館山道が開通する前は、久里浜からフェリーで金谷経由であったが、ずいぶん便利になった。1時前に館山道終点の富浦ICに着いた。ここで昼食を取り2時頃館山保養所に到着。

今回は、例年より参加人数が少なく28名の参加となった。次第に年齢が増すにつれさすがに2泊3日の囲碁三昧はいくら囲碁好きとはいえ疲れる。私も昨年は体調不良で直前に欠席してしまった。

今回は棋力に応じてABCの3クラス分けとなった。私はBクラスとなった。Bクラスでも位置的には真ん中となり、参加者全体でも真ん中の位置。

今年1月の例会で優勝し規定のポイントに達して5段に昇段したので今回は勝率5割を目標とした。

毎年合宿で指導をお願いしている、日本棋院プロ棋士 光永淳造6段。

この週は大変忙しかったのに加え4時間ほどの運転のあとは疲れていてボーとし集中力が欠けていたので光永プロの指導碁は翌日体調を整えてお願いすることとした。光永プロはこれまでの実績から11段格なので、私は6子局となる。

翌日お願いした私の6子局では、左辺の3連星の黒石が分断され左中央の一団が半分捕られたが、右辺の3連星に入ってきた白石を攻めに行って右下スミの黒と責め合いになり一手勝ちで勝つことが出来た。「白は無理な手を打ったがいっぱいに攻めてこられた」との総評であった。

2日目の朝食の後は前日の指導碁のレビュー。最初の数手から光永プロは対局した全局の手順をすらすらと盤上に繰り広げる。

参加者中でただ一人の級位者K藤さんが、見事に9子局で盤面持碁としプロからのコミもあり金星をあげた棋譜も紹介された。 「これだけで後は全部負けてもよい」とK藤さん満面の笑みが印象的であった。

海鮮料理は心がこもっておりおいしかった。揚げ物、煮物は後で配られる。

ホロ酔い気分での食事。

最終日の表彰式。Aクラス優勝のT田さん。現役社員で囲碁部の責任者。仕事の都合で土曜日からの参加。

私も時々2子から3子局で教えてもらっているが、温和な人柄もあって打つ手にもすごみは感じられないが、なぜかいつも勝てない。

Bクラス優勝のF川さん。私と同じ湘南台の中村道場門下生。9勝1敗の見事な成績。

私は初日の3連敗がたたり全体では4勝6敗と目標の勝率5割には届かなかった。

光永プロの総評。

昨年ネットで購入した光永プロの本。「勝つヨセの絶妙な手順」。

日本棋院の書籍コーナーではプロ棋士が購入し品切れとなったらしい。

漠然とヨセの大切さは解っていても、難解でよく解らないことが多い。この本の内容も難しいことが多く全部は読み切れていないが、正しくはどのように考えるべきかは若干理解できた気持ちになり、テレビ棋戦などでもヨセに興味を持ってみるきっかけにもなった。

なによりも棋力が上がると、乱戦となることより、お互い相手の石がとれなくなってきて僅差の勝負となる割合が多く、改めてヨセが大切と感じていたことがこの本を買った動機となった。

持参した光永プロの本に、閉会式の時にサインしていただいた。きっとご利益があるに違いない。





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