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竜星戦決勝トーナメント準決勝

2016/09/22

昨日第41期囲碁名人戦の第3局が終了し、井山名人がまさかの開幕3連敗となった。

こちらは囲碁・将棋チャンネルの竜星戦決勝トーナメント準決勝の対局で驚かされた話題。

今期竜星戦は、予選ブロックを勝ち上がった16人の棋士による決勝トーナメントが行われ、準決勝第1試合では一力遼七段が張豊猷八段を破って決勝に勝ち上がった。一力七段は第42期天元戦で今期挑戦者となり井山天元との五番勝負が10月21日三重県志摩市の「賢島 宝生苑」で開幕する。

準決勝第2試合の井山裕太棋聖と許家元四段の対局が昨夜囲碁・将棋チャンネルで放映された。

黒の井山棋聖が59手で(9-六)上辺にケイマした手に対して、白許四段が60手(9-七)にツケ越した。シチョウは白よし。ここで井山は時間を使って考え込んだ。解説の小林覚九段も井山のケイマが「軽率だったのではないか」と。しかしここからがすごい井山が七冠を保持している理由が解った。

その後92手まで。なんと中央の白の一団が捕られてしまった。上辺黒91まで先手で利かされた。前図の59手目のケイマのときここまで読んでいた様子。プロの対局でこんな結果は珍しい。途中で白は妥協することも出来たようだがそれでは勝てないらしい。許四段も堂々と戦った。

最終図。左辺と右辺の振り替わりがあったが、中央の黒の厚みがものを言い、右上辺が大きく黒地となり許四段の投了となった。
この結果、決勝は一力遼七段と井山棋聖となり、9月26日放映される。