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2016年春季囲碁合宿(湯河原)

2016/05/20,21,22

恒例の囲碁部春季合宿が神奈川県足柄下郡湯河原町「ホテル四季彩」で5月20日から2泊3日の日程で開催された。

昨年は5月15日(金)から2泊3日で箱根仙石原ホテル「花月園」での開催であった。この時期箱根はツツジが満開の見頃を迎え、遠くに富士山が見えて絶好の開催場所であったが、数時間おきに震度1程度の地面から突き上げられるような地震が頻発していたが、次第に馴れた。今年は地震が収まったようで、開催地のアンケートでは箱根を押したが、料金が安いということで湯河原に決定となった。 2015年春季合宿(箱根「花月園」)の記録

今回も八王子在住の長井さんの車に便乗させてもらった。東名高速から小田原厚木道路は年に何度も通るが、湯河原は伊豆半島の付け根部分にあたり、いつも素通りしている。

合宿は、講師の日本棋院光永淳造六段も含めて32名が参加。女性も2名が参加した。現役の部員で金曜日に休暇が取れなくて週末のみの参加となった人もいた。参加者の棋力は囲碁部内段級位8.5段から3級まで、AクラスからDクラスまでの4クラスに別れ、光永プロは11段格で全クラスにエントリーしていただく。

初日午後3時から開会式があり、ホテルの利用方法や対局要項などの説明後、各クラス総当たりのリーグ戦、クラス横断対局1局、光永ブロの指導碁と全9局を2日目の夜までに消化する。2日目の日中は、ハイキング組とテニス組に分かれ体を動かす。

ハイキングコースは、「しとどの窟(いわや)」バス停から、徒歩30分の土肥城趾(城山山頂)まで。ハイキングコーデネーターが事前に下見している。

私はCクラスにエントリー、初日初戦からいきなり3連敗し、全敗の恐怖が頭をよぎったが、その後2勝し初日が終わった。例年2日目は、ハイキングで体の調子が良くなりその後の成績がよい。今年も2日目はハイキングのあと3勝1敗として通算5勝4敗となり何とか勝ち越した。

このホテルは色々な面で経費節約の合理化が図られ、少々不便に感じた点もあったが、何といっても食事がソフトドリンク・アルコール類を含めた90分飲み放題、食べ放題のバイキングで、カラオケや囲碁などの利用も含めて7,800円と格安。従業員の対応も良く、沢山の宿泊客で賑わっていた。誕生月や母の日のある5月の女性割引なども適用される。実際割引されるとお得感があり、リピート動機となりそう。常々利用日やシーズン毎に料金の異なることに納得できないと思っていたが、ここの基本プラン365日同一料金というのも大変気に入った。

2日目の夕食は連日のバイキングではなく、千円の追加料金で、天ぷらや刺身などの料理とソフトドリンク・アルコール飲み放題(90分)の和食膳プランとした。

* 利用してみて、従来のホテル経営との違いを感じたので、調べてみた。
 湯河原「ホテル四季彩」は、旧ホテル観山が閉館後、建物を伊東園ホテルズが購入した。「伊東園ホテルズ」は、カラオケ店などを経営する在日韓国人の実業家 李支宗が、倒産して競売にかけられていた「伊東園ホテル」(静岡県伊東市)を2001年に買収したのが始まりで、2014年10月グループ企業から会社分割し設立された。

開会式幹事の挨拶

山崎さん初参加

久々参加の金子さん

囲碁部藤田清さんの娘さん藤田聖羅さん。現役W大学囲碁部員。子供のころからお父さんと一緒に時々参加しており、いまでも聖羅ちゃんと呼ばれている。

日本棋院光永淳造六段も11段格で全クラスに参加する

対局風景

光永六段による指導碁。光永プロは全員の手順を暗記している。

初日の夕食はバイキングスタイル。料理はズワイガニや握りずしなど定番だが種類も多く値段からすればリーズナブル





2日目9時から光永プロの棋譜解説があり、その後ハイキング組とテニス組に分かれて運動する。私はいつもハイキング。バス停「しとどの窟(いわや)」椿台レストハウスまで車で登り、徒歩約30分で城山頂上、相模湾を展望しながら昼食。2時頃までにホテルに帰りリーグ戦を続ける。

光永プロによる前日の各クラス棋譜解説。大変勉強になる。私 がノートパソコンを持参した。

バス停「しとどの窟」の場所は椿台という景勝地。駐車場がある。

椿台は眼下に湯河原の街並みと相模湾を臨み神奈川の景勝50選に選ばれている。

最初は窟には行かず、城山の土肥城跡に向かう。健脚組は一度ここ椿台に戻って窟に向かう。

石畳みの登坂。前日24時過ぎまでの対局で体が重いが、爽やかな五月の風が心地よい。

城山の山頂に到着。「土肥城跡」の石碑。土肥氏(どひし/どいし)は、 平安、鎌倉時代に湯河原から真鶴に至る周辺を治めた。かつてこの地は「足下郡土肥郷」と呼ばれていた。

見晴らしの良い城跡でアザミなどの野草が咲き広がっていた。

ここでランチタイム

ツマグロヒョウモン蝶

ツマグロヒョウモンは縄張りを持っているらしく、クマバチやカラスアゲハがやってくると攻撃していた。

ニワゼキショウ(庭石菖) アヤメ科

真鶴半島

レンゲツツジ

ウツギ

集合写真





3日目9時から表彰式後、解散となった。

ちなみに11段格の光永プロから見た指導碁対局の結果を調べて見た。
 手合いは、1段差1子、0.5段差コミ5.5目。
 8.5段は3子局コミ無し、5.5段は、6子局コミ無し。5段は6子局白から5.5目コミ出しとなる。

クラス段級位プロの勝敗
A8.5段 - 6.5段2勝5敗
B6段 - 5.5段4勝4敗
C5段 - 3.5段4勝4敗
D3.5段 - 3級7勝1敗

プロを基準とすれば、囲碁部の棋力分布が現れている。

Aクラス優勝 大串さん

Bクラス優勝 真形さん

Bクラス2位はスイス方式で優勝を逃した藤田聖羅さん。とても強くなっており、Aクラスでも十分対局出来る。

Cクラス優勝 長井さん。合宿幹事も見事に務めた。

Dクラス優勝は、光永プロ。



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