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2015/06/10

「井山、黄の定石研究」進化する流行定石(日本棋院)

囲碁

2015年4月から、囲碁部月例会が日本棋院での開催となった。

朝10時から夕方6時頃まで一日懸けて5局を真剣に打つので、好きな囲碁の時間を過ごした満足感には浸れるが、さすがに大変に疲れる。成績が悪いともっと疲れる。

市ヶ谷の日本棋院2階には、書籍コーナーがあり沢山の囲碁関連書籍や囲碁用品が販売されている。日本棋院に行ったときはいつも立ち寄る。

先日囲碁会の終了した後書棚を見ていたら、同じクラスの恩田さんもおり、以前「週刊囲碁」新聞に載っていた「井山、黄の定石研究」と表題のついた本を手にしたところ、恩田さんいわく「私も先日買ったが難しい」とのこと。目移りしてほしい本が定まらないこともありどれほど難しいものかと思いこれを購入した。

購入した目的の一つには、一日碁を打って帰宅し布団に入っても、その日の対局が頭に浮かび寝付かれないことが多いため、囲碁の本を読むことがある。特に難しい詰碁の本など読むと直ぐに睡魔に襲われる。

そんな冗談も理由の一つではあるが、冒頭の棋譜ページに興味が湧いたのが正直な購入の動機となった。

囲碁

今まで見たこともない手順が載っていた。それも世界戦での対局である。

打った相手は韓国のトップ棋士李世乭で、相手は日本棋院の張栩9段。 定石では、黒4の手ではAと上に延び、白が③の斜め下にハネ黒はその右に押さえて、白が図の黒4に切る手順。

しかし従来の定石では、白の手がかかりすぎており黒が良い、と井山、黄両プロの考え。

テーマ図の4の手ではAと立つのが従来の定石

他にも多くのこれまで、見たこともない手順が載っており、プロの評価も定まっていないものもあった。

国際棋戦で韓国や中国が強いが、様々な定石が研究されており、本番の対局で相手が従来の手とは別の研究した手を打って来て、知らないとすぐに負かされてしまうという。 プロのテレビ対局でも対局後の感想戦で、ベテラン棋士が、負かされた若手棋士に、どう打つか聞いているのを見かける。

ビジネスの世界でも同じことがいえるが、勝負の世界はより厳しい。



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