戻る

一力遼七段の活躍

2015/03/10

一力遼七段

3月8日に放送されたNHK杯囲碁トーナメントでは、平成6年3月15日生まれの伊田篤史八段が羽根直樹九段を破って決勝に駒を進めた。 もう一人の決勝進出者は、井山裕太4冠に勝った一力遼七段。一力七段は平成9年6月10日生まれ宮城県出身。

中国や韓国の後塵を排している日本囲碁界の現状で、この二人は井山裕太4冠とともに世界レベルで対等に戦える棋士として今後の活躍が期待される。

もう一つのテレビ早碁棋戦である囲碁・将棋チャンネル主催の第24期竜星戦では、ここまで予選トーナメントEブロックで3勝した一力七段が大垣雄作九段を破り4連勝とし、各ブロックの最多連勝者と最終勝者が出場する決勝トーナメントに大きく近づいた。爽やかなポーカーフェイスの一力七段と、大垣九段はかなり気合が入っていた様子。序盤まで有利に見えた黒の大垣九段に対し、12の八にツケの鋭い手を打った一力七段が上辺から中央の黒石を捕った。

一力七段は次の竜星戦の対局で師匠の宋光復九段と当たる。 現在NHKの「囲碁フォーカス」で講師を務めている宋光復九段は爽やかで柔和な印象がある。お互いやりにくいとは思うが全力を出してファンを楽しませてもらいたい。井山棋聖と師匠の石井邦生九段のように、師匠が負けたからと言って子弟関係は変わらないし、良い弟子を持った師匠は尊敬される。

.....3度目の石井九段と井山の公式対戦での師弟対決で石井九段のプロ棋士と師匠との両面が現れている部分「井山はにくたらしいほど強かった。師匠としては、残念なような、うれしいような..........。」(石井邦生九段著「わが天才棋士 井山裕太」より)

私が14年間勤務していた仙台時代のころから知っている仙台市の華麗なる一力ファミリーということでも興味がある。

竜星戦Eブロック7回戦 宋光復九段 vs 一力遼七段の囲碁・将棋チャンネル放送は2015年4月6日(月)。

戻る
これまでの「囲碁日記」はこちらからどうぞ。