今年6回目となる淺草での秋田の竿燈演技。毎回情報は入るが自分として出かけたのは初めて。日中の竿燈は帰秋の際や、東京ドームでの「ふるさと祭り」などのイベントで何度かみているが、夜の竿燈を最後に見たのは40年以上前。秋田の夏の夜空に稲穂のイメージといわれる竿燈の灯りが揺らぎ、ドッコイショードッコイショの掛け声とともに太鼓と笛の音を思い出す。
子供の頃夏休みに秋田市川尻にある母の実家に泊まりにいき竿燈見物をしたことがあった。祖母は竿燈まつりを「ねぶり流し」と言っていた。ねぶり流しは、お盆を迎えるための行事で、厄よけ、みそぎ、五穀豊穣などを願うとされ、寛政元年(1789)の頃の文献に残っている。
竿燈は男鹿のなまはげなどとともに国の重要無形民俗文化財に指定されている。重要無形民俗文化財の県別件数では、秋田県が17件と全国で最多。2番目の愛知県の12件を大きく引き離している。 秋田の人は祭り好き、とともに先祖からの慣習を大切にし子孫に伝えているとも。
今回は夜に灯りをともした竿燈の写真を撮ってみたいと思ったことと、淺草での竿燈に対する見物人の反応を見ておきたかった。
15時30分頃銀座線淺草駅に到着。 この日都心は30度以上の真夏日。淺草は多くの観光客で賑わっており特に中国語と思われる言葉がよく聞こえた。日中関係が冷え込む中、日本に来てくれる中国人に親しみを感じる。
16時から浅草寺五重塔前広場での演技が始まった。今回の竿は3本ではあるが、今年秋田で8月3日から6日までの本番には、250本が繰り出すという。 当然ではあるが大勢の見物客がいて、思ったような写真は撮れなかった。
19時からのオレンジ通り2回目では、灯りの入った提灯が揺らぐ熱の入った演技に見物客から大きな歓声が湧き、反応はとても良かったとの印象。
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50キロの竿燈を片手で挙げる
時間が空いたので隅田川へ。金色のアサヒビールタワービルに反射した光が隅田川の水面を染める
18:30からオレンジ通りでの演技
ドッコイショードッコイショ
19:00からオレンジ通りでの演技2回目
提灯に灯が入る
扇子を取り出す演技
竿燈が揺らぐ度に歓声が上がる
演技終了。演技者は大変お疲れ様でした