秋高連「24年度フェスタ」


2012/11/29

平成24年11月29日(木) アルカディア市ヶ谷にて24年度秋高連フェスタが開催された。 秋高連は、在京秋田県高等学校同窓会連合会のことで、秋田県の高校を卒業し東京地区に住んでいる人が会員となっている。
今年は秋田ゆかりの招待者50名と、県北地区 9校56名、県央16校 119名、県南地区 13校 98名の同窓会員が参加。 秋田県関連者による講演や芸能を聴きながら同郷の人々と共にしばし自分を育んでくれたふるさとを語らう。
今月は、3日の秋田県協和町出身者の東京協和会、10日の秋田工業高校同窓会と今回とで3回の秋田県関連の会合があった。

第1部では、秋田県教育委員会・教育長 米田進氏による「秋田県高校生の未来創造に向けて」の講演があった。米田氏は昭和26年秋田県五城目町生まれ、秋田高校、東京外語大卒業、秋田南、秋田北の各校長を歴任し、現職となっている。
 米田氏は、秋田県の高校教育の現状と取組について語り、秋田の高校生の進路状況や生徒数の減少に伴う高校の統合、グローバル化社会で求められる英語コミュニケーション能力の育成のため、県内大学とも連携しての小・中・高を貫くあきた型の英語教育の展開について述べられた。東京外語大卒とあり英語教育は得意であろうと思った。昨今のイジメ問題での対応でも非難されているように、失礼ながら教育長とはお飾りの職で高校の校長経験者が最後に着任し、無難に職責を全うした後は、叙勲を期待している、との印象がある。 これまで何度か最近の教育関係者の講演を聴く機会があったが、企業型と同じく目標をかかげプロジェクト推進型の教育者もおるとの印象をもった。

前回に続き、私も実行委員となっている秋田ふるさと応援団の会長 三平俊悦氏から、今年の年末年始スポーツ全国大会に、秋田県代表として出場する高校紹介があり、全員拍手で各同窓会を通じて激励し、応援を呼びかけた。

秋田県は、昔から高校スポーツに力を入れており、私の高校時代には、スポーツに比べて学力はいまひとつの印象があったが、今では小中学校全国学力テストでは常にトップレベルをキープしており、他県からも視察があると聞く。文武両道の秋田の子供たちとある記事にあったので、ふるさとの高校生も頑張っている。
私自身も昨年、東京体育館などで開催された高校スポーツ全国大会に出場する秋田県の高校を応援したが、ひた向きな高校生の姿に感動をもらう。

第2部交歓会では、民謡歌手 千葉とし子さん(角館南)らによる「秋田長持唄」など秋田民謡が唄われた。 秋田長持唄は私の結婚式で叔母が歌ってくれたことを思い出した。娘を嫁に出す親の気持を歌っており私も2番まで歌える。
懇談に続き小野鐡雄 秋高連幹事長によるチャリティの趣旨説明があり各テーブル毎に女性会員が廻り募金タイムとなった。 毎年この会での募金は、世田谷などにある秋田県出身学生の寮にモチ代として寄付される。

特別応援出演として秋田県八郎潟町出身の演歌歌手 順弘子さんによる「クニマスロマン〜夢の橋」などの歌唱の後、事前に歌詞が配布されていた「サライ」を全員で合唱し交歓会のクライマックスとなった。
谷村新司、弾厚作(加山雄三)による作曲、作詞のこの曲は、24時間テレビ 「愛は地球を救う」のテーマソングとして使用されており、 故郷を離れ、他の地で学び・働く者に対して勇気を与える歌として名高い。「サライ」とはペルシア語 から来ていて、直訳は「宿(または家)」との意味というが、歌詞からはふるさとととれる。夢中で過ごしてきた自分の人生と重ねて思いながら歌った。


上山紀子(秋田北)氏の指揮による「ふるさと」全員合唱のあと、閉会のことばで締めとなった。


「サライ」作詞:谷村新司/作曲:弾厚作(加山雄三)

遠い夢 すてきれずに 故郷をすてた
穏やかな 春の陽射しが ゆれる 小さな駅舎
別離より 悲しみより 憧憬はつよく
淋しさと 背中あわせの ひとりきりの 旅立ち

動き始めた 汽車の窓辺を
流れてゆく 景色だけを じっと見ていた
サクラ吹雪の サライの空は
哀しい程 青く澄んで 胸が震えた

恋をして 恋に破れ 眠れずに過ごす
アパートの 窓ガラス越し 見てた 夜空の星
この街で 夢追うなら もう少し強く
ならなけりゃ 時の流れに 負けてしまいそうで

動き始めた 朝の街角
人の群れに 埋もれながら 空を見上げた
サクラ吹雪の サライの空へ
流れてゆく 白い雲に 胸が震えた

離れれば 離れる程 なおさらにつのる
この想い 忘れられずに ひらく 古いアルバム
若い日の 父と母に 包まれて過ぎた
やわらかな 日々の暮らしを なぞりながら生きる

開会挨拶・秋高連会長代行 大野省冶氏 (秋田高)

講演「秋田県高校生の未来創造に向けて」秋田県教育委員会・教育長 米田進氏 (秋田高)

司会 南部春美さん(秋田南)

秋田県民歌斉唱

秋高連会長 高橋実氏

秋田県人会連合会会長 高久浩二氏の音頭による乾杯

秋高連幹事長 小野鐡雄氏 (秋田工)

参議院議員寺田典城氏 (横手高)

秋田県東京事務所長 鈴木長彦氏 (秋田高)

湯沢翔北高同窓会長 佐藤重幸氏 (湯沢商工)

秋田移住促進会議会長 荒谷紘毅氏 (秋田高)

秋高連副会長・秋田ふるさと応援団会長 三平俊悦氏(秋田工)から、今年の年末年始全国大会出場校が紹介された。

駅伝男子・女子 花輪高同窓会

バスケットボール(ウィンターカップ)女子 湯沢翔北

バスケットボール(ウィンターカップ)男子 能代工

ラグビー 秋田工

バレーボール男子 雄物川

秋田県由利の出身者は、タスキで由利高原鉄道を応援。この人も秋田ふるさと応援団に所属している。

各同窓会紹介・大館鳳鳴高東京鳳鳴会(中央奥)

大館桂高かつら会東京支部

能代工東籟会

秋田北あげまき会東京支部

秋田商東京雄水会

左から二代目家元 藤丸東風、畠山カズヒロ、千葉とし子のみなさん。

津軽三味線 畠山カズヒロ氏、千葉とし子さん

東京秋工会参加者(左端が私です)

小野鐡雄 秋高連幹事長(秋田工)がチャリティ募金の主旨説明とお願い。

歌唱力抜群の秋田県出身演歌歌手 順弘子さん 着物も素敵でした。

「サライ」合唱

「サライ」合唱

秋田ふるさと応援団長 武田夏男氏(秋田商)によるエール

「ふるさと」合唱・指揮 上山紀子(秋田北)氏 

万歳三唱

万歳三唱

閉会のことば。秋高連副会長・秋田ふるさと応援団会長 三平俊悦氏(秋田工)