昭和記念公園・チューリップガーデン

2023/04/13

昭和記念公園には春のチューリップ、ポピーや秋のコスモスなど、年に何度か訪問している。チューリップの咲く頃に行ったのは2年前の4月10日新型コロナが蔓延のころだった。いつかは収まるとは思っていたが長いトンネルだった。

春の桜が終わったころチューリップが咲きだす。春といえば桜とチューリップを連想する。昭和記念公園のチューリップは284品種約25万球といい、ケヤキの大木が青空に向かって新芽をのばすその下の池の水辺に見事にデザインされた色とりどりの花を咲かせる

今回は西立川口から入園した。渓流広場には立川口よりかなり近い。JR西立川駅前広場にユーミンの歌碑がある(後述)

開花の終わった花もみかけたがまだまだ木陰の花は鮮やかさを保っていた。ユリやバラの花姿に似ているものや花びらの先端がギザギザな咲き方はフリンジ(fringe : ふさ飾り)咲というらしい。自分には新種と思われるような珍しい花も見かけた。多くの外国人が来園していた。この日は大陸からの黄砂が日本全土に飛来し、東京も空が黄いろい。

ネモフィラの丘



西立川駅の駅前広場に歌碑

現在国営昭和記念公園となっている土地は、1945年から1977年まで米軍基地であった。当時、基地内にあったディスコへ行った帰り、西立川駅で始発電車を待っていた時の思い出をユーミンが歌にし、1975年に『雨のステイション』は発表された。


「雨のステイション」(荒井由実 1975年)  歌 : ハイファイセット


「雨のステイション」
   作詞 作曲 荒井由実
新しい誰かのために
わたしなど思い出さないで
声にさえもならなかったあのひと言を
季節は運んでく時の彼方

六月は蒼く煙って
なにもかもにじませている
雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう

霧深い町の通りを
かすめ飛ぶつばめが好きよ
心縛るものをすててかけてゆきたい
なつかしい腕の中 今すぐにも

六月は蒼く煙って
なにもかもにじませている
雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう

雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう


西立川駅 原風景の記憶
ヒップしていたころは、スピードというディスコで踊って、 家に四時ごろの始発で帰ってくるのね。 それでなにもなかったように学校に出かけるんだよね。 タフだよね、若いから。 秋とか、冬とかだと、まだ真っ暗じゃない。霧がすごく深 いわけ。信号の色で街じゅうが変わっちゃうのよね。 信号が変わるたびに街が赤になったり、青になったり アスファルトがぬれていて。 だからグルーミーな景色というのがとっても好きなのよ。 「雨のステイション」というのは、雨といってもや ザアザア雨じゃなくて、霧雨というか、シトシト雨で、 西立川のお話なのね。
「松任谷由実著「ルージュの伝言」 角川文庫より

かつては米軍基地前の「さみしい駅」だった西立川 今では、国営昭和記念公園の玄関口として、多くの人々が 利用する「公園駅」へと生まれ変わろうとしている。 「雨のステイション」は、松任谷由実さんが当時の西立川 駅をモデルに、始発電車を待つ少女(自分自身)の心情を 綴った歌であり、この歌碑は、駅舎改築を記念して多くの 方々のご協力のもとに、西立川駅の原風景の記憶を残そう との願いを込めて制作されたものです。
       平成十四年十月吉日


*読み取り : Google Drive


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