このところ数日寒い日が続きようやくトンネルから抜け出たように朝から青空の陽が指す午前中、町田市の桜の名所尾根緑道に花見に行ってきた。
昔は、戦車道だったという高台の道路の両側に17種類約360本の桜と菜の花が織りなす風景が魅力となっている。
3月15日(土曜日)から3月30日(日曜日)の16日間を「2025町田さくらまつりウィーク」として、町田さくらまつり実行委員会でさまざまな企画を実施したらしいが、桜はまだ咲きそろっていなかったと思われる。
尾根緑道の入り口の少し手前に高い煙突の「バイオエネルギーセンター」がある。2022年に稼働開始した生ごみのバイオガス化施設とごみ焼却施設を一体的に整備した首都圏初の施設とのこと。
町田市大賀藕絲館前を通って尾根緑道入り口から菜の花畑を通ると丁度桜が満開になっていた。染井吉野が多いが、ジンダイアケボノ、オオシマザクラ、山桜、しだれ桜など咲き揃っていた。ジンダイアケボノのジンダイは調布市の神代植物園で交配されたことに因んでいる。一重咲きの淡紅色の中輪の花を咲かせる。
尾根緑道の由来 この「尾根緑道」は以前は「戦車道路」と呼ばれていました。 それはこの道が第二次世界大戦の末期、ここから南西一・二キロにあった相模陸軍造兵廠で製造された戦車の走行テスト用道路として造られたものだからです。 戦後しばらくの間、防衛庁が同様な目的でここを使用していましたが、今は町田市が国から借り受けています。 それ以降町田市では、富士山や丹沢の山々を一望できるこの全長八キロにおよぶ景観の地を市民のみなさまが四季折々楽しむことができるよう整備を進めてきました。そして、今では春に桜、秋には紅葉と、市民のみなさまに散策やハイキングなどに大いに利用され、さくら祭りの会場ともなっています。 このようにこの地はかつての「戦車道路」という「戦争の遺物」から、現在は市民の憩いの場、すなわち「平和の象徴」へと大きく生まれかわりました。 一九九三年二月 非核平和宣言都市 町田市
ジンダイアケボノ
この辺はヤマザクラの高木が多い。赤い若葉が特徴
バイオエネルギーセンター
町田市大賀藕絲館(まちだしおおがぐうしかん)は、障がい者の方の働く施設。毎年みんなで紅花を育て、染料の素になる紅花(はな)餅(もち)を作っている。
ジンダイアケボノ
オオシマザクラ
ヤエベニオオシマ
富士見広場:富士山が見えるという。この日は隠れていた。