今年も春ばらの季節が訪れた。毎年春と秋に訪れる野津田公園ばら広場。市民ボランタリーによって維持管理されており、入場無料。
この公園は私のサイクリングコースのひとつにあり、5月18日は様子見で立ち寄りiphoneでの撮影。
ばらは自分でも育ててみると、一年中手がかかりその分だけ美しい花を咲かせて応えてくれる。
その名前の由来や作出者の思いや歴史的背景も調べてみると興味が湧く。女優、妻、女王、王女、皇族の名前なども付けられる。
5月18日に訪れた時は、少し早すぎたようで、多くの株はまだツボミが膨らんできた状態。
その後6月1日の時は、ツルばらが見ごろであった。戸外のばらの花は風や雨の影響を受けやすくすぐに花が痛んでしまい、何度撮っても花の見ごろに出会うのが難しい。
コルデス社とメイアン社のバラが目立った。
* 後半に2011/05/16の写真を再掲載
コルデス社
1887年に始まるドイツのシュパリースホップにある育種会社。正式名称は、W・コルデス・ゼーネ社。
世界のバラ殿堂入りの名花、アイスバーグを作出している。アイスバーグもそうだが、コルデスのバラは、美しさのみでなく、丈夫で育てやすいことが追求されており、初心者レベルの人にも手の出しやすい品種が多い。その結果、とても裾野の大きなファンを持つ育種会社となっている。
メイアン社(Meilland)
1850年創立の、フランスの園芸育種会社。自社を『バラの創造者および生産者』(créateur-producteur de roses)と定義している。現在の社長はアラン・メイアン(Alain Meilland)である。
グループ会社のメイアン・インターナショナル(Meilland International)は、園芸業界有数の会社で、ヴァール県の育種場の他、世界各地に試験農場や庭園を持つ。
フランスでの子会社のメイアン・リシャルディエ(Meilland-Richardier)は、ヨーロッパ市場におけるバラ苗、切花、果樹などの流通を行っている。
「メルヘンケニギン」1985年 コルデス(ドイツ)
「ピース」
第2次世界大戦中フランスのバラ作家フランシス・メイアンが、 黄色に赤の覆輪の素晴らしいパラを作った。1945年サンフランシスコで開かれた 国連創立総会の各国代表の部屋に1本ずつこの「ピース」が届けられた。 これが世界中のニュースになリ、平和を望む気運とあいまって一躍世界中に広まった。
ピースはその後交配親として沢山の子孫のパラを産み出した。
「カクテル」1957年 メイアン(フランス)
野津田ばら苑の春ばらが見ごろと、町田市広報に載っていた。ときおり日が差すが、いまにも雨が降り出しそうな天候。
「マダムヒデ」
1989年に日本で作出された品種で
国際バラ新品種コンクールで銀賞を受賞
「ビンゴメイディランド」1994年 メイアン(フランス)
「マイナーフェア」1990年 コルデス(ドイツ)
「手児奈」2002年 小川 宏 作出
「手児奈」とは千葉県市川市真間に伝わる伝説の美女の名。その美しさゆえに多くの男性が彼女をめぐって争うところとなり、それを悲しんで入り江に身を投げたという。手児奈霊堂というお堂があります。
 
「アンダルシアン」1997年 コルデス(ドイツ)
「グラハム・トーマス」1983年 オースチン(イギリス)作出
イングリッシュローズの代名詞的なバラ。カップ咲きになり、ティー系の甘い香りがする。
「都鳥」
「安曇野」
「ラセビリアーノ」
「ロイヤルポニカ」
「ウルメールミュンスター」1981年 コルデス(ドイツ)
「スブニール・ドウ・アンネ・フランク」アンネフランクの思い出、アンネのバラともよばれる。
 
「アンネのバラ」は、アンネ・フランクと同様に強制収容所に入れられ、かろうじて生還したベルギーのバラ育種家デルフォルグさんが昭和35年(1960年)に育成した新品種で、「Souv.d'Anne Frank」(スヴニール・ドウ・アンネ・フランク)「アンネの形見のバラ」と命名され、アンネの遺志を伝えるために活動していた父、オットー・フランクさんに贈られました。このSouvとはSouvenirの略でフランス語。意味は「思い出、形見」と直訳されていますが、日本では「アンネのバラ」が一般的な呼び方として定着しています。
こうしてオットー・フランクさんの手に渡ったアンネのバラは、彼によって全世界に広められました。しかし、バラを育成したデルフォルグさんが、有償での販売を禁止していたため、アンネが生まれたヨーロッパでは、すでに絶えてしまったと言われています。
幸運なことに、日本に来たアンネのバラは、昭和47年(1972)から数度にわたってオットー・フランクさんから送られ、昭和51年(1976)、その数本が綾部市在住のバラ育苗家に託されて増やされたもので、今では同氏によってデルフォルグさんの意志のとおり無償で日本各地に1万株以上も配られ、普及しました。
アンネのバラの花は房咲きで、つぼみ期は赤く、続いて黄色くなり最後はピンクに染まります。さながらアンネが愛と平和を語りかけてくるようです。
「ハンナゴードン」
「フリージア」1973年 コルデス(ドイツ)
「ファビュラス」1998年 アメリカ。日本語で「素晴らしい!」。
パパメイアン。花名は、作出者の祖父アントワーヌ・メイアンの愛称。
イングリッドバーグマン。我が家にもあり、甘い香りがする。
ローラ
マダム・ヒデ。秋田の女性が作った。
タッチ オブ ビーナス
ブラック ティ。独特のよい香りがする。
オール ザット ジャズ
オジアーナ
プリンセス ド モナコ
プリンセス ド モナコ
エアー フランス メイアンディナ
シンデレラ
ガリバルタ
メアリー ローズ
パーマネント ウエーブ
サプライズ 1993年 独:コルデス社
ケアフリー ワンダー 1993年 仏:メイアン
万葉
アルティシモ 1966年 仏:シャベール
マチルダ
ハンナゴードン
ファビラス
フィリージア
手児奈
初雁
プレイボーイ。ちなみにプレイガールというばらもあるそうです。
アラベスク
ストロベリーアイス
ゴールドジュエリー
テデイベア
レッドマリー
ペーパードール
ピーチ メイアンデナー
アルティシモ 1966年 仏:シャベール
プライマリーポエム
バラ広場