千鳥ケ淵の桜

2013/03/22、3/23(夜)

東京に移り住んで30年ほどになるが桜で有名な上野公園と千鳥ケ淵の桜の実物にはお目にかかったことがなかった。 どのテレビ局もお花見日和と盛んにいうのでカメラ持参で出かけた。

地下鉄九段下の出口から大変な人出て整理のガードマンも大声で叫ぶ。全長700メートルという千鳥ケ淵遊歩道から、水面にせり出した枝に咲く桜の花を見下ろす景観は格別であった。また遊歩道にも桜が植えてあり桜のトンネルの中を歩いている気持ちにもなる。開花状況は満開の一歩手前というところで、今年は例年より早く咲き、毎年100万人が訪れるという。

千鳥ヶ淵周辺の桜は、明治31(1898)年に当時の駐日英国公使の アーネスト・サトーが英国大使館 前にソメイヨシノを植えたという記録があり、その多くは昭和30年頃の植栽に始まるという。桜の木の寿命は60年ほどというが多くは古木で時を経た枝ぶりにも味わいがある。

折り返して遊歩道向かいの「千鳥ケ淵戦没者墓苑」に立ち寄り、内堀通りを渡って靖国神社でも観桜。

武道館の擬宝珠(ぎぼうしゅ)

貸しボート乗り場

紫花菜

ヒヨドリも急な人出で興奮気味か。

サラサモクレン(更紗木蓮)

川鵜

遊歩道向かいの千鳥ケ淵戦没者墓苑に立ち寄る。 昭和天皇御製の碑
「くにのため いのちささげしひとびとの ことをおもへば むねせまりくる」 秩父宮妃殿下 謹書
  御製(ぎょせい)とは、天皇や皇帝、また皇族が手ずから書いたり作ったりした文章。

今上天皇 御製
「 戦なき 世を歩みきて 思ひ出ず かの難き日を 生きし人々」 常陸宮妃殿下 謹書

千鳥ケ淵戦没者墓苑は、第二次世界大戦で日本国外で死亡した日本軍人・一般人のうち、身元不明の遺骨や引き取り手のない遺骨を安置するため、1959年(昭和34年)につくられた。

再び遊歩道へ

内堀通りの歩道橋を渡り靖国神社へ

靖国神社境内

気象庁指定の「桜の標本木」

気象庁発表通り満開

遊就館の零戦の実物



2013/03/23(夜)

翌日、箱崎での碁会の帰り、地下鉄半蔵門線九段下駅で途中下車しライトアップされた桜景色を観た。 土曜日ということもあり大変な人出で,九段下駅では安全のためエスカレータが止められてあり、しばらく階段で詰まって地上に出れないほど。
ライトアップされた幻想的な桜を観て、この日朝10時から18時まで続いた碁会の疲れをしばし忘れた。

f/3.5、1/15秒、ISO-3200

f/4.5、1/6秒、ISO-3200、+0.7露出補正