薬師池公園ハナショウブ

2013/06/14

町田市薬師池公園内にある「花菖蒲園」。4,800平方メートルのショウブ田に約175種2,200株が植栽されている。開花期以外にこの公園を通ると、ショウブ田で係の人がよく手入れをしているのを見かける。一時自分でも植えたことがあるが、植え替えが必要など、手がかかる。ショウブは、つぼみが2個でき、1番花が終わってから2番花が咲く。 1番花がしおれてしまうと美しい2番花が鑑賞できないということで、2人の「花摘み娘」が咲き終えた花がらを摘み取るデモンストレーションをしていた。

この日は2日続いた雨天のあと午前中まで雨が降って、急激に気温が上昇し動かなくても汗が出る。

ショウブは大別すると、江戸系、伊勢系、肥後系の3系統に分類できる。江戸系は旗本松平定朝(菖翁)により60年間にわたり300近い品種が作出された。肥後系は肥後熊本藩主細川斉護が、藩士を菖翁に弟子入りさせ、門外不出を条件に譲り受けたもの。伊勢系は伊勢松阪の紀州藩士吉井定五郎により独自に品種改良されたという品種群。ほかに長井古種といわれる山形県長井市で栽培されてきた品種群もある。

「花摘み娘」

ショウブ田の周囲のあじさいも見頃。