先日の高校同窓会の会合で、池袋サンシャインで開催されている「水木しげるの大妖界展」のチケットをもらったので、上野の用事の前に訪問した。
この日も都心は32度と蒸し暑く、JR池袋駅からサンシャインシティまで10分近く歩くのもしんどく、会場までも結構遠い。それにしても駅からサンシャインシティまでの人の流れがすごい。日中通勤時間帯でもないのにこれほど人が多いとなんなとなく不安になる。
入場者のほとんどは母親と子供連れで、私の年代では孫と思われる子供連れ。自分も子供のころ水木しげるの漫画をよく読んだ。調べてみると、1967年の「週刊少年マガジン」11月12日号から「ゲゲゲの鬼太郎」として連載されたとあるが、水木しげるの作品はもっと前からあった。それまで「鉄腕アトム」「鉄人28号」「エイトマン」「赤胴鈴之助」などとSFや剣士もののなかに、突然悪魔や墓場を舞台にした妖怪の漫画が現れ、強く印象に残った。
水木しげるの作品に出てくる妖怪は古くからの伝承に基づいた「由緒正しい」妖怪が多い。例えば鬼太郎ファミリーの「一反木綿」。民俗学者の柳田國男の「大隅肝属郡方言集」に出てくる約一反(長さ約10.6メートル、幅約30センチメートル)の木綿のようなものが夕暮れ時にヒラヒラと飛んで、人を襲うものとされる。
今回の展示は、ひとつひとつよく出来ており、昔漫画で見た妖怪を懐かしみ子供たちとともに楽しんだ。
漫画家水木しげるは2015年11月亡くなった
鬼太郎の誕生シーン
鬼太郎ファミリー
豆腐小僧
一反木綿
鬼太郎と悪魔くん。シルクハットはファウストに出てくるメフィストフェレスと記憶している
壁一面、妖怪で埋めつくされた「無限六角堂」。妖怪と一緒に万華鏡に閉じ込められたように感じる。
ぬりかべ
キジムナー
見上げ入道
百目
がしゃどくろ