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秋田市立赤れんが郷土館

2016/07/02

最近秋田市関連の資料に「秋田市立赤れんが郷土館」という名前がよく出てくる。

赤れんが郷土館は、赤れんが館・新館・収蔵庫の3つの建物から構成され、このうち赤れんが館は国の重要文化財に指定されており、旧秋田銀行本店として、明治42年着工、同45年に完成した建物で、昭和56年に秋田市に寄贈された。

昭和60年に秋田市立赤れんが郷土館として開館。新館2階では秋田の歴史・民俗・美術工芸に関する企画展を随時開催、平成元年には勝平得之記念館、同9年には関谷四郎記念室を設置した。

意外に狭い入口の扉を開けるとカウンター越しに昔の銀行の営業室があり、受付で入場料200円を支払い、内部を見学した。明治時代の贅沢な作りの建物は、今でも綺麗に手がかけられていて、映画の撮影現場のようでもある。贅を尽くした作りの頭取室や貴賓室で当時の秋田の経済人たちが経済を語り合ったことと想像する。銀行というものは信用第一であるから建物に金をかけるようである。

今回最も印象に残ったのは、併設されている勝平得之(かつひら とくし)記念館。古き良き時代の郷土秋田の自然、風景、風俗を描いた版画を見ていると大変気持がなごむ。農村の田植え風景を描いた版画など、自分の子供時代を思い出し、すでに60年も経た昔のことかと思う。

営業室

頭取室

吹き抜けになっている営業室を2階から

貴賓室

ルネッサンス様式の室内

大理石の階段

浮世絵展示室。版画家勝平得之収集の勝平コレクション展示。

勝平得之記念館




パンフレット

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