FUJIFILM SQUAREと東京ミッドタウン 

2013/12/06


師走の6日、六本木の東京ミッドタウンに立ち寄った。六本木に職場があった頃ここら辺は防衛庁があったところ。 再開発され大規模ショッピングモールとなった。昔アメリカ出張の折りバージニア州タイソンズコーナーのモールの規模に驚いたことがあったが、日本でも規制緩和のあとこのようなモールが地方都市にも出来て珍しくなくなった。
 この日はあまり時間もなかったので、サントリー美術館ではなく、1階のFUJIFILM SQUAREを覗いた。
木村伊兵衛の写真展開催中。沖縄での写真と、1950年代の秋田の農村の白黒写真が展示されており、ちょうど1947年生まれの私がもの心が付いたころ。しかも木村は秋田に何度も通い、私の故郷に近い大曲近辺の農村の写真を撮っている。子供時代を秋田の農村で過ごした私には木村が何故秋田の農村に惹かれたのか分かる気がするが、他の人はどう思うのだろうか。
 たとえばパンフレットにもある「車中の人」1953年秋田とある。汽車は奥羽本線と思われ、座席は座る部分のみ布があり背もたれは木製、女性は角巻という防寒用の布を巻き付け、顔を覆っている手ぬぐいは、防寒用と顔に当たる雪が溶けたのを拭く役目ともう一つ室内に入った時衣服に着いた雪を払うにも役立つ。汽車の外は吹雪で秋田では雪が真横から吹き付ける。子供のころどこかで見て経験して記憶に刷り込まれていた日常がプロ写真家の視点でとらえられている。

パンフレットの表紙にある「秋田おばこ」の写真。今ではすっかり有名になったが、2011年5月に帰省の折、秋田市立千秋美術館で観たときにモデルについても調べたことがあった。秋田市立千秋美術館の訪問記

他に営業写真コンテスト、いわゆる写真屋さんがスタジオで撮った人物写真コンテストの入賞作品が展示されていた。
展示作品はどこもかしこも内部は撮影禁止のマークがあった。

ついでにミッドタウンビルの上の階を通ってイルミネーションやクリスマスツリーを観た。

ビルの外には街路樹に吊ったイルミネーションが綺麗だったが、LED電球とはいえ、昨年まで盛んにいわれた節電はどうしたのかと思いながらそれでも綺麗な光の作品の間を抜けて、千代田線六本木駅まで歩いた。(写真はiphoneで撮ったもの。)





ミッドタウン。ダイヤモンド・ダストというツリーはLEDではなく薄いアルミでキラキラと光を反射。


人だかりしていたので覗くと、窓越しに動くイルミネーション。LED数:約28万個
レストランに入ると間近に見られるらしい。 スターライトガーデン



男性もいた料理教室


ビルの外






交差点の向こうは六本木ヒルズ