MOA美術館(静岡県熱海市) 2013/01/13

熱海市のMOA美術館隣接道路は何度も通ったことがあるが、今回初めて内部に入った。 熱海駅方向から登り駐車場から入館すると、入口から、総延長200mにおよぶ7基のエスカレーターを乗り換えて、約60mの上の本館に至る。 エスカレータの天井部は異次元を思わせる丸い構造を淡い緑色の照明が照らし、これから対面する作品に期待を抱かせる。

この時期MOA美術館新春展として、歌川広重の名を一躍有名にした代表作、保永堂版「東海道五十三次」を中心に「行書版」及び「隷書版」の東海道シリーズが1月31日まで展示されている。
版元の保永堂版が好評だったため、後に発行されたものを、研究者が区別するため、行書版東海道、隷書版東海道と呼ばれている。 (写真はスマートフォンでの撮影)

江戸時代、東海道の宿場は53で、出発地の日本橋と到着地の京都の三条大橋を加えて55枚の浮世絵が展示されており、日本橋から順番に53次を見ていくと、江戸時代の宿場の様子や人々の暮らしに触れ自分も広重と共に旅をしている気分になる。

併設展示は上村松園、伊東深水などの「近代の日本画と工芸」展。

「MOA」とは創立者 岡田茂吉 (1882年-1955年) Mokichi Okada International Associationの頭文字。




総延長200mにおよぶ7基のエスカレーター

秀吉の黄金の茶室、忠実な再現

蒲原 (静岡・浮世絵展示は撮影禁止のため、ネットより拝借)

庄野 (三重)

御油 (愛知・美術館のサービス)

伊東深水「深雪」

野々村 仁清作「色絵藤花茶壺」国宝

クロード・モネ「睡蓮」(1918年)。モネの睡蓮は連作として200点以上制作されている。

海の見える美術館ロビー

尾形光琳の 国宝「紅白梅図屏風」の複製。2月から光琳展が開催される。

「光琳屋敷」の復元

熱海城が見える