囲碁日記

プロ棋士による指導碁

2009/12/05

会社囲碁部では、毎月第一土曜日に新宿の碁会所「天元」で月例勉強会を行っている。碁会所の午前11時オープンに合わせ早めに来て10人程度は対局している。午後2時から日本棋院の小松藤夫8段による棋譜解説に続き、3面打ちの指導碁がある。通常30人程度が参加するので、10カ月に一度は指導碁のチャンスがめぐってくる。今月12月の例会では指導碁が受けられた。

プロは10.5段とみなし、会社囲碁部での段位でハンディが決められる。私は2月には8子局で持碁であったが、その後3.5段に昇段したので、今回は7子局になった。プロ棋士との対局はあくまで指導なので置き石の多少はあまり意味がないとは思うが、めったにない機会なので自分の手がどれだけ通じるか頑張る。プロの技量を知れば知るほど力の差を実感させられ、プロが本当の力を出せば、私などは井目(9子)でも勝てる自信はない。

私も碁会所などで、たまに5子局の白番になることがあるが、早々とこちらの白石を捕りに来る相手はやりやすい。5子の棋力差では石が接近するほど下手は間違いやすい。ところが序盤で置き石をうまく利用ししっかりと守られると白はどうしても薄く速足で打たざるをえないので、中盤に反撃されると厳しくなる。

今回の指導碁でも、序盤を謙虚に堅くうち、弱い石を作らないように務め、反撃にでるよう作戦を考えてきた。2月の持碁のときは堅くなりすぎてヨセでおいつかれた反省の結果である。反撃といっても大抵は返り討ちにあうが、それも勉強のうちである。

72手目(H3)で下辺白石の3間に割打ちする手順が来たので反撃にでた。白からの下付けから黒は下辺で生きたので白石を攻めながら右辺の黒地を固めた。黒88(L6)から黒92(K8)で白石の2間を分断し、下辺から中央に伸びた白石と上辺の白石を分断する作戦に出て、中央で黒石の3子を捨て上辺の白石を捕ることができた。上辺は劫だと思ったので右辺に白から侵入した手に手抜きし上辺の劫を解消したため右辺は荒らされた。局後の指導で上辺は劫ではなく白の活きはなかったことを教えられた。 黒石は全部繋がっており、所謂一石になった。結果は黒の中押し勝ちであった。なを、帰宅後に棋譜を付けたので間違っている場所もあるかもしれないが、ご容赦願いたい。

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