囲碁日記

秋季館山囲碁合宿 (2011/10/21 〜 10/23・千葉県館山市)

毎年恒例となった秋季囲碁部館山合宿が、10月21日から23日までの日程で開催された。会場となった千葉県館山市の保養所は退職後も健保の継続被保険者となっており、健保の補助が適用され割安で宿泊できる。
 今回の合宿は現役とOB総勢32人の参加で、A,B,Cクラスに分かれ、4.5段の私はBクラス。このクラスは5.5段から4.5段で構成され指導碁以外は全対局が置碁のない組み合わせとなった。5段前後になるとスミが星以外の定石になることも多くしかも詳しく知っている人も多い。最近は私も定石を勉強してはいるが、まだまだ及ばない。
 初戦の相手は5.5段のF川さんで、いつも負けている相手。今回も後半まで私が形勢悪かったが、最後に劫になって、形勢不明となり、F川さんの時間が切れて、勝ちを拾った。その後調子がよく初日は4勝1敗で終わった。2日目は指導碁も惜しいところで負けて、2勝3敗となり、最終結果は6勝4敗となった。Bクラスでは、7勝3敗が二人で1位と2位、3人が6勝4敗となったが私は勝ち点の差で入賞を逃した。
2日間にわたり囲碁づけの時間を過ごし、光永プロや高段者の方々から多くのことを学んだ。






館山保養所から館山湾を臨む。

保養所は「館山ビーチハウス」の名前のとおり、保養所前の道路を隔てて見物海岸という海水浴場があり、私も子供が小学生のころ、家族で夏休みに何度か利用した。当時は、神奈川県の久里浜からフェリーで、夏休みということもあり5,6時間程掛けて行ったが、旅行気分を味わえた。今では東京町田市の自宅からアクアライン経由、館山道で3時間で着く。
 保養所の庭は広く、芝生があり夏休みは家族連れで楽しいだろうと想像した。

毎回講師をお願いしている日本棋院プロ棋士 光永淳造 6段。
光永プロは11段格で全員と対局していただく。プロとはいえ大変なことと、いつも感謝している。

初日の対局は皆とくに気を入れて対戦する。全員大変な囲碁好きであることは間違いない。

光永プロとの指導碁。光永プロは全員の対局内容を記憶している。最初の数手を言ってもらえば2週間くらいは記憶しているという。

以前は、酒代も一律徴収していたが、銘酒を何本も飲む人がいて赤字になり、その後幹事会で、受付の際に酒量を申告し、「多く飲む」「普通に飲む」「全く飲まない」で酒代を2000円、1000円、0円を徴収することになった。酒好きの人は気兼ねなく飲めることとなった。私は「普通に飲む」であるがビール中ジョッキが限度。

保養所の料理は大変おいしい。金目鯛の煮つけは私も大好物。右は鯛のフライ。揚げ立てでふわふわして口当たりがよかった。

食事後の対局。アルコールが入っていても、碁盤に向かうと顔つきが変わる。

指導碁。見ていても勉強になる。

2日目の朝食後、恒例となった棋譜解説。光永プロが前日に指導碁で打った手順をスラスラと解説していく。プロはどのような考え方で打っているか、教えてくれて勉強になる。

2日目、私の指導碁は7子局。対局前は堅く打とうと思っていたが、すぐに身分をわきまえずにどうしても自分として最強と思った手を選んでしまう。終版ヨセで、ダメが詰まって手が生じたのに気付かず、右辺の黒地を破られ、結果は10数目の負け。局後の感想でも、「目いっぱいの手を頑張ってこられた。」と指摘された。
 (写真はS木さんのスナップ写真を頂いた。自分の顔を見ると寝不足で目がはれぼったくなっている。)

3日目は対局はなく、朝食の後、閉会式を行い解散となる。

Cクラス優勝のF田さん。F田さんは、神奈川県藤沢市に住んでおり、月例会には開催場所の箱崎が遠いということで参加していない。そのため昇段基準となる一年間有功の獲得ポイントが少ないので私と同じ4.5段であるが、湘南台の中村道場では私より1段分強い。前回の合宿も準優勝だったため、今回特例として5段に昇段した。
 インフレ気味といわれる昇段基準のなかで、たまに出てきた人が、好成績を残すことがよくある。囲碁部の段位はかなり昔のままでも、本人も強くなっているため、ハンディ戦では有利になる。

 帰りは、K瀬さん、W田さん、A田さんを載せ、4人の会話で耳よりの情報もあったりで楽しくドライブ出来た。アクアラインの海ホタルで土産を買い、屋上で遠くスカイツリーを見て、13時前に帰宅した。

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