囲碁日記

2010年秋季館山合宿

2010年秋季館山合宿が10月22日(金)から2泊3日の日程で開催された。当サイトで2009年春期合宿を掲載してから4回目の館山合宿の掲載になった。 昨年までは現役社員の車に便乗できていたが、現役氏が千葉に転居してから私が車を出している。最近は館山道が開通してから3時間半程で到着する。以前は 三浦半島久里浜からのフェリーで待ち時間もいれて5時間程要していた。フェリー内での囲碁対局などもありそれはそれで楽しかった。
今回は小田急線新百合ヶ丘駅で他の3人を乗せて出発。事前の予定では国道246から国道16号線経由、横浜経由、アクアライン経由の予定だったが、K瀬さんが 川崎経由のアクアライン直結道路があるということで、黒川尻手線を通った。距離は短かったが、やはり川崎駅前を通るのでやや渋滞。海ホタルでトイレ休憩。
館山道の終点富浦ICでおり、直近ドライブインのばんご屋で昼食をとった。偶然に他の2台の車も合流し図らずも10数名で賑やかな昼食となった。 ここの海鮮丼は780円で、ボリュウムたっぷリのえび、タコ、いくら、マグロなどがのっておりお薦め。ただ、会計はまとめてほしい、ご飯の量は少なく、との注文には応じられない、 と顧客対応はいまひとつ。

2時過ぎに保養所に到着し、私のパソコンでプロジェクターのセットアップなど開会式の準備をした。 総勢34名の参加で、今回も日本棋院プロ棋士光永淳造6段を講師としてお招きしている。参加者は8.5段から1級までをA,B,Cの3クラスにわけて、光永プロは全員と対戦し、各自11局をこなす。私は4段でCクラスになった。4段が4人参加したが、私は今年春期合宿で4段に昇段した後、獲得ポイントがなかったので序列は最後。
何事も初戦が大切、現役時代同僚であったH井2段との2子局を慎重に打ち勝って気分を良くした。2局目は同じ中村道場の兄弟子格K戸さんとの対局。K戸さんも気合いが入っており、結果白の私の盤面4目負け。実は、繋がっている相手の石が切れていると勘違いして追いかけ、相手が途中で手を抜いたので気がついたが後のまつりであった。運転づかれもありボーとしていたこともあった。
いつもは光永プロとの指導碁はハイキングの後の体調が良い時にお願いしていたが、他のひとも思いは同じらしく、先生が手持ち無沙汰らしかったので、初日の4局目にお願いした。手合いは7子局で白から5目半の逆コミでの対戦。これまで私が4連勝であったが、今回は終盤に目算をしていて、10数目リードしていると思った瞬間注意力が欠如し、白の先手ヨセに手を抜いたため左下辺の一団が頓死しthe end。 初日の成績は3勝2敗であった。

2日目のプロジェクターによる棋譜解説では私の指導碁が取り上げられ解説していただき大変勉強になった。高段者の棋譜としてはM谷8段の3子局が取り上げられた。M谷さんはきわどく半目を残した。

2日目は天気がよく風もなく絶好のハイキング日和となり、館山城近隣の里見八犬伝でしられる里見家ゆかりの歴史探訪コースを2時間ほどウォーキングした。深夜に及ぶ囲碁対局の後のハイキング(ウォーキング)は厳しいが、体を動かした後の爽快感が忘れがたくいつも参加している。 例年、ハイキングの後の囲碁対局は極めて勝率がよいので期待した。
ハイキングのあとK瀬さんとの対戦は序盤からよいところがなく、ズルズルと負けてしまった。ここまで3勝3敗となり、今回は勝ち越し狙いかと思ったが、残り5局を全勝し、2敗でトップの人がが3敗以上で終わればまだ優勝の可能性も残っていると思いなおし、これまで使っていなかった早打ちを戒めるために持参した扇子を右手に持つ慎重に打ち、O田さんとの一番を勝つことが出来た。

私のCクラスでは2日目夕食前時点で6人が3敗でならんだ。
夕食後に対戦予定で夕食のテーブル向いの席に座ったK又さんにビールをどんどんすすめ、私ものんだ。 K又さんとの対局はお互い気持ちが大きくなって、切った張ったの大乱戦となり、最後に間違えたK又さんの負けとなった。残りの2局も危なげなく勝つことができた。

最終結果は、W田さんと8勝3敗でならんだがスイス方式の1点差で私が2位となった。W田さんとの直接対局では勝っているので残念な気もした。

3日目は表彰式のあと散会し、海ホタルで千葉名産の落花生入りソフトクリームを食べ午後1時前には帰宅した。

館山保養所

初日はみんな張りきっている

夕食はアルコールが入り囲碁談議に花が咲く

光永プロによる指導碁コーナー

光永プロによる棋譜解説

Aクラス優勝のM谷8段。「今回はお酒を控えたのが良かった」

Cクラス優勝のW田3.5段。今回4段に昇段した。「現役の頃日本棋院の5段戦で全勝し5段の免状をいただいたが、ここでは3.5段から4段になるのに10年かかった」とのこと。


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