囲碁日記

2010年囲碁部幹事合宿

2010/01/09

会社囲碁部では毎年成人の日前後の連休に、熱海保養所で年間の活動計画会議を2泊3日の合宿で行っている。今年は21人の参加であった。
保養所は伊豆山の頂上付近にあり、大変に眺望がよく相模湾からの日の出は感動的である。 私は昨年初めて参加し、合宿幹事の役割を務めた。
会議は2日目の午前中、2日目の午後は、テニス組とハイキング組に分かれ、それ以外は囲碁対局を行う。 対局は任意で一応勝率などで表彰がある。私は5勝10敗であった。1日目はまあまあの成績であったが、2日目は1勝6敗だった。合宿で深夜まで打つと眠れなくなり、4人の同室で他の人が酒を飲んでおおきな鼾をかいて熟睡しているのをみると羨ましい。参加者は高段者が多く、社内大会では対戦できない人にも教えていただいた。

会議では2010年のスケジュール、各イベント幹事、会計などの役割分担が決まった。私は社内オープン戦の幹事を引き受けた。
これまで長年全体の責任者であったY野囲碁部長が定年退職するので、後任は全員一致でT田さんと決まった。 他の議題としては、月例囲碁会での昇段規定について話し合われた。降段は勧告にとどめ自主的な申請とされているので、数年に一人ぐらいしかない。ある人が昇段するとハンデイが大きくなるので他の人も勝つ機会が増え、結果的に多くの人が昇段することになる。昇段規定を厳しくすることになった。段位を客観的に測る尺度にはプロとの指導碁がある。プロの指導碁はあくまでお稽古なので勝敗は無意味という意見もあるが、以前、小松藤夫8段の意見を尋ねたところ、小松プロは指導碁といってもやはり勝敗にはこだわった方がよい、とのこと。
また碁会所に通い多くの人と対局してみるのもよいが、私の知っている碁会所はポイント制を採用しており、負け続けて対戦相手にポイントを計上して来なくなる人がいる。これがインフレ段位の一因。辛抱強く続けていれば、いずれ勝てるようになるのがゼロサムのポイント制の利点なのだが。会社囲碁部の段位は通常の碁会所段位よりも1.5段程度低くなっているようだ。

昨今の日本のアマチュア囲碁界での段位はインフレと言われているが、私が囲碁を始めた1960年代後半は、アマチュア6段というと県代表クラスであった。現在は日本棋院からは8段まで認定される。少しでも強くなりたいと多くの囲碁愛好者は思っており、強さの尺度である段位がインフレになるのは致し方がない。

プロとアマのハンディを調べてみると、プロの初段に9子で勝てればアマ初段、アマでも全国優勝クラスのトップアマはプロの初段と同程度として、アマチュアトップクラスはアマ9段の実力といえるかな。ここら辺が私の実感である。

また、「ヨーロッパ囲碁コングレス」についての説明があった。 これは、1957年からヨーロッパ囲碁協会加盟の各国の持ち回りで開かれ、各種トーナメント戦の他、親睦行事、プロ棋士による指導などが行われる、ヨーロッパ最大の囲碁大会。昨年はオランダ、今年は7月末から8月にかけてフィンランドで開催される。日本からもツアーが企画され募集が始まっているとのこと。囲碁部からも参加する人がいる。

保養所からの朝日

対局風景

今回の棋戦で優勝したK8段

新囲碁部長の挨拶

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