AI画像生成 : 蓮華会舞

2025/09/17

AI生成画像「獅子之舞 」

概要

島根県隠岐の島在住の女性から「蓮華会舞(れんげえまい)」と題した詩が送られ、及川さんが隠岐国分寺蓮華会舞保存会が作成したYouTube動画から作者の承認の元、映像を切り出してスライドを作成した。動画スライド「蓮華会舞」

今回はスライド作成は及川さんにまかせ、別途民族芸能は丁度よいAI課題と考えて、試みたAI画像生成の長所と限界を記録しておく。

AIによる画像生成は、抽象的で大まかな指示を与え、細部の表現をAIに任せることで優れた成果を得やすい。一方で、緻密なプロンプトによって実物を忠実に再現しようとする試みは容易ではない。画像の微細な特徴を言語化し、テキストで的確に伝えることが本質的に困難だからである。

プロンプトはChatGPTで作り画像生成はGoogle whiskで行った。今のところこの組み合わせが最も使い良い。

蓮華会舞について

隠岐の島に伝わる「蓮華会舞(れんげえまい)」は、隠岐国分寺(隠岐の島町・池田)で毎年4月21日(弘法大師の“月遅れ”の御影供)に奉納される舞楽系の芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されている(昭和52年〈1977〉指定)。会場は本堂前にしつらえた木組みの舞台で、足さばきが板を共鳴させて楽と溶け合う独特の音響が生まれる。境内には関連資料を展示する「蓮華会之館」もある。 成り立ちと特徴 起源は奈良~平安期の宮廷・大寺院で行われた舞楽や法会(ほうえ)後の余興にあり、外来文化(中国・東南アジア・インド)由来の面や装束の意匠を色濃く残している。とくに「眠り仏」「獅子之舞」「仏之舞」には古い伎楽(大陸から伝わった仮面舞踊劇)の一種の名残が見られるとされる。 上演の流れ 舞台の四隅には「五穀豊穣」「天下太平」「家内安全」「国家安泰」の4つの願いを込めた幟(のぼり)が立てられる。 開幕前に出演者が列をつくって境内を練り歩く「行道(ぎょうどう)」があり、終わりには楽のみを奏する「入れ舞(いれまい)」で締める。古来、演目ごとに入退場の楽(出楽・入楽)が定められてきた。 演目(現在伝わる7番)

  • 眠り仏之舞(ねむりぼとけのまい):稚児2人が菩薩面で座し、うつらうつら→覚醒。滑稽味があり、物語の“幕開け”を告げる。獅子が噛みつく仕草で目覚める演出が見られる。
  • 獅子之舞 (ししのまい): 眠り仏と連動する一角獅子の登場が印象的。バリ島系とする解説もある。
  • 太平楽之舞(たいへいらくのまい): 雅楽/舞楽系の代表曲名を冠し、中国系の曲想として伝えられる。4人の舞人が甲冑を身につけ、鉾(ほこ)や太刀(たち)を持って勇壮に舞う。
  • 麦焼き之舞(むぎやきのまい): 農事所作をコミカルに演じる場面。鍬を振る所作が写真記事に明記。起源説明にインドシナ東部との言及もある。 翁風の面で農耕を模す。
  • 龍王之舞(りゅうおうのまい): 力強い足踏みが見どころ。“昇龍の面”“滑稽味のあるふるまい”と紹介される。写真資料でも跳躍がよく分かる。 面・装束:赤主体の装束に龍意匠の面。
  • 山神・貴徳之舞(さんじん・きとくのまい): 赤を基調とした面と鉾をつけた「山神」と、緑を基調とした面と鉾をつけた「貴徳」の2人組が左右対称の鏡写しのように舞うのが特徴。
  • 仏之舞:静雅な所作で締めくくる終盤の曲。
これらの7曲は、かつて十数番あったうちの選抜曲として継承されている。

入れ舞 : 舞の奉納を終えた参加者は、それぞれの入れ舞で感謝を示しつつ退場する。 面・装束・楽器 異国趣のある面と衣裳が特色。奏楽は笛・太鼓・饒鉢(にょうはち)の三種が基本。舞台板の響きも“もう一つの楽器”として機能する。 いつ・どこで見られる? 日程:毎年4月21日(弘法大師命日の月遅れ) 場所:島根県隠岐郡隠岐の島町・隠岐国分寺(後醍醐天皇行在所跡と伝わる地) 関連施設:「蓮華会之館」で資料公開あり ※見学可否や時間は直前に最新情報をご確認ください。 観光しまね ひとことで言えば——大陸渡来の舞楽が、千年以上の時を経て隠岐の風土と結びつき、子どもから大人までが受け継ぐ“祈りの芸能”である。荘厳・滑稽・勇壮が一座に同居するのが魅力で、写真なら「眠り仏」の稚児面のアップ、「龍王」の跳躍、「太平楽」の左右対称の立ち並びが特に映える。

生成画像

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行道

龍王之舞

獅子之舞

山神・貴徳の舞

麦焼きの舞

太平楽之舞

眠り仏之舞

眠り仏之舞

仏之舞

入れ舞

画像から面だけを取り出す

prompt : Isolated traditional mask, no body, no costume. Place the mask against a plain neutral gray background, evenly lit, no textures, no patterns, no shadows.

+The mask has black eye holes, appearing dark and solid, with no visible human eyes.


以下の画像は簡単なプロンプトでAIに任せて生成したもの。実際のものとは異なるが写真としては捨てがたい。

Google whiskの使い方

Google whiskでは、画像のモデルと背景画像をプロンプト入力に出来る。テキストによるプロンプトだけでは画像を正確に伝えるのは難しい、一方画像認識の技術は進歩していることからの帰結であろう。

モデル画像を左カラムに挿入すると解析が行われてテキストプロンプトが生成される。これを必要に応じて調整し最終プロンプトにする。

モデル画像はネットから切り出し

背景:ネットから切り出し

whisk操作画面

生成画像

prompt sample: A vibrant image captures a Japanese Shishimai lion dance performance outdoors under a clear blue sky. The central figure is a Shishimai costume, primarily a rich, deep green with white patterns, possibly stylized pinwheels or floral motifs. The head of the lion is prominent, painted red with a wide-open mouth that reveals a white lower jaw and green detailing around the eyes and ears. Fluffy dark brown or black hair-like material frames the top and back of the head. A single red horn extends from the head. Blue and white stripes are visible on the neck and shoulder area of the costume, complementing the green body. The costume appears animated, as if in mid-dance. White strips of paper or cloth, resembling streamers or traditional Japanese paper decorations, hang from a wire or rope stretching across the upper left portion of the frame. One such strip is especially prominent in the upper left corner, appearing to float or hang. In the background, beneath the bright blue sky, glimpses of green foliage and trees suggest a natural outdoor setting. To the left, a tall, narrow purple banner with white Japanese characters is visible, and farther left, a shorter blue banner with white characters. The ground beneath the performer is not clearly discernible but seems to be a stage or raised platform. In the far background, hints of wooden structures and possibly spectators can be seen, though they are out of focus. The overall impression is one of a lively cultural celebration on a sunny day. Aspect ratio: 16:9 和訳: 青空の下で行われる日本の獅子舞の演舞を、生き生きとした映像が捉えている。中心にあるのは獅子舞の衣装で、深みのある濃い緑色を基調とし、白い文様が施されている。それは、風車や花模様を様式化したものかもしれない。獅子の頭部はひときわ目立ち、赤く彩色され、大きく開いた口からは白い下あごが見え、目や耳の周りには緑の装飾が施されている。頭の上と後ろには、ふさふさとした暗褐色または黒色の毛のような素材が縁取りしており、額からは一本の赤い角が突き出している。首や肩の部分には青と白の縞模様が見え、緑の胴体と調和している。 衣装は舞の最中であるかのように躍動感を帯びている。画面左上を横切る縄かワイヤーには、紙や布の白い短冊が吊り下げられており、それは吹き流しや日本の伝統的な紙飾りを思わせる。そのうちの一本は特に左上隅で際立っており、宙に浮いているか、垂れ下がっているように見える。 背景には明るい青空の下、緑の木々や葉が垣間見え、自然の屋外空間であることを示している。左手には、白い日本語の文字が記された細長い紫の旗が高く掲げられており、そのさらに左には、白い文字の入った短めの青い旗も見える。舞い手の足元ははっきりとは判別できないが、舞台あるいは高い壇上のようである。遠景には木造の建物や観客らしき姿もぼんやりと映っているが、焦点は合っていない。全体として、晴れやかな日に繰り広げられる活気ある文化的な祭礼の印象を与えている。 アスペクト比:16:9

感想

伝統的な無形文化財などの画像を生成する際には、使用される衣装や面の独自性を損なわないよう十分に配慮したい。とりわけ実物を直接確認できない場合には、様々な文献や画像から情報を収集し、できる限りの注意を払うことが不可欠である。


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