昨年、秋田の老人ホームにいた母が96歳で亡くなった。一周忌の法事のため11月19日から22日まで帰省した。自分の生家は取り壊されているので秋田市のホテルに3泊した。
11月21日妻の姉夫婦の案内で秋田市土崎の秋田港にある「道の駅あきた港 SELION(セリオン)」に行った。高さ100メートルの展望台のあるタワーや商業施設がある。
タワーの正式名称は「秋田市ポートタワー」。タワーは高さ143メートル。展望台からは日本海や男鹿半島の寒風山などの山並みのほか、秋田市街や太平山、鳥海の山々を望む事ができる観光スポットである。日本海に沈む夕日も一望でき夜間はイルミネーションが点灯される。秋田港は新型コロナ以前は大型客船が接岸し多くの観光客で賑わったようだ。
タワー展望台から北方には多くの風力発電の風車がみえた。
秋田港と能代港に合計で約140MWの着床式洋上風力発電所及び陸上送変電設備を建設・運転・保守するプロジェクトが進められており、20年間に亘り発電電力の全量を東北電力株式会社に売電する。2022年末までの商業運転開始に向け、建設を進めている。今後洋上発電が増える一方、巨大で数多くの風車や発電施設の建設には、「自然景観を損なう」との批判があるほか、騒音、漁業への悪影響などの課題も指摘されているという。
北に向かって沿岸部に多くの風車が見える。さらに秋田市と北部の能代市の沿岸部では、新たに蓄電池を併設した大規模な風力発電所の建設プロジェクトが進んでいる。秋田県は日本一の人口減少が進んでいる(人口の減少率6.2%)。風力発電での雇用増が見込まれる
セリオンから日本海沿いの道路を北上すると風力発電が思ったより進んでいることが分かる。これを見て自然を破壊し景観を損ねると思うか、再生可能エネルギー発電の象徴とみるか、自分でも迷うが電気がなくては生活できなくなっているので後者かなと....
夕方、腹ごなしを兼ねて千秋公園を歩いてきた。ところどころ紅葉が残っている。この公園には多くの青春時代の思い出が詰まっている。暗くなってきたので露出不足。
秋田県出身歌手 東海林太郎の記念碑が道路の反対側に移転されていた。石碑には「母に捧ぐる歌」(昭和10年(1935)サトウハチロー作詩)が刻まれている「胸もさけよと声かぎり われは歌はん高らかに うたうことこそ わがつとめ わがのぞみなり わが命」