中国紙の日本囲碁記事

2013/06/16
 *中国で会社を経営している囲碁友からの情報

● 逆境にくじけない日本人棋士、その「真面目な精神」には心打たれずにいられない―中国紙 
 XINHUA.JP 6月15日(土)18時37分配信

「端午節」期間中の12日、韓国江陵市で第18回「LG杯世界棋王戦」の2回戦が行われた。14日付光明日報は、日本人棋士の「真面目な精神」に心打たれたと伝えている。 LG杯世界棋王戦は韓国、日本、中国、台湾、米国、欧州の棋士による戦い。8強を決める12日の2回戦では韓国勢が全敗。中国勢は7人中6人が勝ち上がり、日本勢も井山裕太九段と高尾紳路九段が準々決勝進出という結果となった。

日本勢は4人が参加し、その半分にあたる2人が8強入り。成功率は50%に上り、中国(成功率46%)を上回った。試合中、日本人棋士たちが一心不乱に臨む姿に中韓の棋士たちは舌を巻き、そのひたむきさに心打たれた。 日本はかつてアジアで向かうところ敵なしの強さだった。当時、大竹英雄棋士が「格下は相手にしたくない」と中国人棋士との対戦を断ったほど。ところが、1990年代に入ると、徐々にその地位が崩れ、中韓を相手に負けを喫するように。だが、日本人は決して自暴自棄にならなかった。ただ黙々と世界戦に出場し続けたのだ。

常にベストメンバーで戦いに挑み続けた。何も目立つことなく、“脇役”に終わっても、また次の戦いで全力を尽くした。LG杯の結果は、日本勢の復活の兆しだといえる。かつて中国の文豪・魯迅がこう言っていた。「日本人のすべてを拒絶しようとも、その『真面目な精神』という薬だけは、買わざるを得ないだろう」。

我々は日本人棋士に敬意を表する。LG杯の成績が良かったからというだけではない。彼らの「真面目な精神」に心からの拍手を送りたい。(編集翻訳 小豆沢紀子)

● 囲碁国際棋戦で日本が活躍、中韓メディアが高評価「真面目な精神は買わざるを得ない」―中国紙
 Record China 6月14日(金)19時40分配信

14日、韓国で開かれた囲碁の国際棋戦(LG杯)で、日本代表の活躍が注目を集め、中国、韓国のメディアは日本代表の実力を高く評価している。資料写真。 2013年6月14日、光明日報によると、韓国で開かれた囲碁の国際棋戦(LG杯)で、日本代表の活躍が注目を集めている。出場した4人のうち2人がベスト8に進出。中国、韓国のメディアは日本代表の実力を高く評価している。

韓国メディアは、日本が誰一人ベスト8に進めなかった10年の富士通杯を挙げ、「韓国にその屈辱を送った」と伝えた。日本はかつて国際棋界の覇者だったが、90年代以降徐々に実力が低下。トップの座を明け渡しただけでなく、国際戦では中韓の相手にならなくなった。しかし、その後もあきらめずに挑戦を続け、ついに再び頭角を現した。

今回のLG杯で、日本代表が中韓メディアに高く評価されたのは、日本棋界が囲碁を競争の道具としてみるだけでなく、囲碁を敬い、囲碁に真摯に向き合う姿を見せたからである。これこそ魯迅の言うところの「日本のすべてを排斥しても、その真面目な精神だけは買わざるを得ない」ということだろう。(翻訳・編集/AA)

● LG杯世界棋王戦、韓国勢の8強入りはゼロ!中国勢が圧勝―中国紙
 XINHUA.JP 6月13日(木)22時45分配信

韓国江陵市で12日に行われた第18回「LG杯世界棋王戦」の2回戦で、韓国勢6人が中国と日本の棋士に敗れるという結果に終わった。13日付で広州日報が伝えた。

LG杯世界棋王戦は韓国、日本、中国、台湾、米国、欧州の棋士による戦い。8強を決める12日の2回戦では、韓国勢が惨敗。一方、中国勢は7人中6人が勝ち上がり、日本勢も井山裕太九段と高尾紳路九段が準々決勝進出という結果となった。

1回戦で李昌鎬九段を倒した中国の「90後」(1990年代生まれ)、柁嘉熹三段が李世石九段と対戦し、黒番中押し勝ち。残る4つの“中韓戦”も中国の李欽誠二段が白番中押し勝ち、李六段が黒番中押し勝ち、夏晨二段が白番2目半勝ち、“王者”周睿羊九段も黒番2目半勝ちで、韓国勢に全勝した。

このほか、中国の陳耀九段が河野臨九段に黒番中押し勝ち。日本の井山裕太九段が韓国の李映九九段に白番1目半勝ち、日本の高尾紳路九段が中国の国宇征三段に黒番中押し勝ちという結果だった。 (編集翻訳 小豆沢紀子)