「囲碁・将棋チャンネル」番組「お好み置碁道場」をいつも見ている。今回は囲碁の棋力7段で政界No.1といわれている与謝野馨経済財政担当大臣の登場。相手は巻幡多栄子日本棋院プロ3段。手合い割りは3子である。
稲葉禄子さん解説で対局するプロが巻幡多栄子3段と華やかである。稲葉禄子さんはこの前の番組「The Passion」でも司会を務めた。
手合いは3子局。プロと3子で打てればアマチュア高段者。それほどの波乱もなく進み結果はプロの一目勝ちとなった。ヨセで黒が劫材間違いで1目負けとなってしまった。
私レベルとしては、2009年お台場でみた小沢一郎衆議院議員の謝依旻女流本因坊対との公開対局でのさし手より筋がよく思えた。
放映された番組は「2011年1月7日に収録された」と何度もテロップが出たが大臣が大災害の後に囲碁を打っていたなとどいわれないためであろう。2009年お台場の小沢一郎衆議院議員と謝依旻女流本因坊の公開対局の時も非難した人がいたが囲碁を知らない人であろう。
解説に大竹英雄日本棋院理事長が出てきたが、放映日と同じ3月28日、日本棋院のサイトに「内閣府より、日本棋院の公益財団法人への移行認定の答申が出ました。」とのニュースがあった。囲碁が伝統文化で、活動が公益と認められ、税制優遇などメリットがある。
与謝野大臣は「囲碁・将棋チャンネル」をいつも観ており、碁敵の小沢一郎氏に教えたところ直ぐに契約し、その後腕を上げたと、リップサービス。稲葉さんが大変喜んでいた。
巻幡多栄子3段。ふくよかでおっとりしているところがよい。
真剣な表情の与謝野大臣。日頃の激務を忘れて没頭しているように思った。
解説は大竹英雄日本棋院理事長のお出まし。日本棋院も頑張っている。
勝負どころの黒の手J-13でタケフにし、白石を分断したところ、ここは上辺J-15に跳ねた方が良かったと大竹理事長
下辺白がK-3に添いあげた。これに対して黒は上辺M-18にハネこんだが、ここは下辺K-4の星に跳ねる一手との解説。後で逆に白はL-4にハネ黒は薄みをつかれ大きく右下の黒地が削られた。
左上スミの劫を白が勝って263手B-18に繋ぎ、最終図白1目勝ちとなった。